葬儀形式の選択肢の1つとして『寺院葬』があります。寺院葬であれば、格式の高い寺院で葬儀が行えます。それだけではなく、一般的な葬儀よりも葬儀費用が安く抑えられるケースがあります。一体、どの程度の葬儀費用が安くなるのでしょうか?また、どのような式が行えるのでしょうか?
今回の記事では、寺院葬の平均費用相場についてわかりやすく解説します。ぜひ、葬儀の予定があり寺院葬に興味がある方は、この記事を参考にしてみてください。
結論から説明すると、寺院葬の平均費用相場は存在しません。各寺院で定められている金額が異なります。また、葬儀形式(一般葬・一日葬・家族葬)や規模(会葬者の人数)によっても変動します。
しかし、寺院葬で料金トラブルを招かないために、主な葬儀費用の内訳を覚えておきましょう。内訳を把握しておけば、妥当な金額であるか判断できます。
項目 | 割合 | 主な内訳 |
葬儀一式代 | 60% | 遺体搬送費 葬儀スタッフ費用 祭壇費 施設利用料など |
飲食接待費 | 25% | 通夜振る舞い 精神落とし 会葬返礼品 |
御布施代 | 15% | 御布施代 御膳料 御車代 戒名代 |
(※内訳項目は、葬儀の形式により変動するため注意してください。)
寺院葬を選択すると葬儀費用が節約できると聞いた方もいるのではないでしょうか?次に寺院葬で葬儀費用が安く抑えられる理由をご紹介します。
寺院葬は、寺院の本堂で葬儀が行う葬儀のことをいいます。寺院の会場を借りて葬儀を行いますが、壇家制度に加入している方であれば、多少の割引が適用されます。寺院によって割引額は異なりますが、約5~10万円ほど割引になる場合もあるので、壇家制度に加入している方は寺院葬を検討してみてください。
(※施設利用料は会場規模に応じて変動するので参考程度にしてください。)
寺院葬を選べば、僧侶の方は葬儀会場が寺院となるため、会場まで移動する必要がありません。そのため、通常の葬儀で支払う僧侶の方の会場までの交通費である御車代を支払わずに済みます。御車代は距離によって異なりますが、約1万円程度です。
寺院葬の平均費用相場は存在しません。寺院や葬儀形式、規模に応じて変動するため、菩提寺に確認をしてみてください。日頃からお付き合いのある寺院であれば、施設利用料の割引などに応じてくれるかもしれません。
施設利用料と御車代の費用を削減できれば、約10万円の葬儀費用が節約できます。そのため、檀家制度に加入しており葬儀費用を抑えたい方は、寺院葬も候補の1つにしてみてもよいでしょう。
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