新型コロナウイルスによって、生活が一変して、2年目を迎えました。先が見えず不安な日々が続きます。葬儀は予期せず起こる「必要急」であり、ご遺族は感染リスクのことも考えながら準備をしなければなりません。そんな中、人数を制限し、遺族と親しい人々で行う「家族葬」がよく選ばれています。最近よく聞く家族葬、費用はどれほどかかるものでしょうか?
「家族葬」は少人数で行う葬儀と思われがちですが、実は人数の制限はありません。故人と縁の深い人が参列する葬儀を家族葬と呼ぶため、東京ドームを貸し切って行ったとしても「家族葬」と呼ばれます。
とはいえ、参列者の人数を絞ることが容易なのも家族葬の魅力。三密のひとつ、密集を防げるため、コロナ禍でも行いやすいといえます。
エンディングデータバンクが発表した2018年のデータによると、関東都心部での平均費用はおよそ100万円程度。ただ、これは会食や香典返しなどのいわゆる「おもてなし」費用を含まれたコロナ禍以前のデータですので、現在は変化が見込まれます。
葬儀費用は会社葬儀社によってさまざまなので、まずは資料請求してみることが一番です。
葬儀費用は主に「基本プラン」、「お布施などの宗教費用」「会食などの費用」「施設使用料」で形成されています。基本プランの値段のみ表示している場合もあるので、見積もりや打ち合わせは慎重に行いましょう。数社比較すると安心です。
一般葬に比べると、費用が少額に感じる家族葬。ただその代わりに香典が集まらず、遺族の持ち出し負担が実質的には多くなる、という逆転現象が起きてしまうこともあるので注意が必要です。
コロナ禍ではあるものの、故人と関わりが深い人と、ゆっくりと見送りたい。そんな方には家族葬がぴったりです。現在、葬儀社は感染予防対策を定めた独自ガイドラインに従い葬儀を行っていますので、感染リスクを軽減して葬儀を行えます。
葬儀は故人との最期のお別れの場。「ありがとう」「お疲れ様」を伝えられる家族葬で見送ってみてはいかがでしょうか。
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