新型コロナウイルスが収束の兆しを見せないままですが、季節はもう初夏。お盆休みの計画をそろそろ予定するころとなりました。去年は諦めたけれども、今年は帰省したい。葬儀や法事があるからどうしても帰りたい……。お盆休みの帰省はどうしたら良いのでしょうか。
基本的に、コロナ禍。緊急事態宣言下では長距離移動は制限するようにと言われています。実際、長く移動すれば感染リスクは高まりますし、自分自身が無症状で感染していた場合、その地域に感染を広げることにもなりかねません。
実際にゼネラルリサーチ社の調査によると、2020年は実に8割の人が帰省を控えたようです。やむを得ず帰省した人も、誹謗中傷を受けた経験があるなど、お盆休みの帰省は非常に難しい側面を持っています。
2020年8月に、感染症対策分科会による提言が内閣に出されています。 お盆休みの帰省は、高齢者と接する機会や、飲酒・飲食する場面が増えるもの。帰省するかどうか、慎重に判断することを勧めています。
帰省することを選んだ場合、感染リスクを下げるには感染防止策の徹底、三密を避ける、大人数では会食しないといった配慮をした行動が必須となります。
まず、出発前に感染リスクが高い場所へ行くのを避けることが大切。人が集まるところに出かけない、通勤時間をずらす・交通ルートを変えるなど、できる限り予防しましょう。また、旅行時は消毒液やマスクを多めに持っていくことがおすすめです。性能表示が無い布・ウレタンマスクよりも不織布のほうがベター。もちろん、熱や倦怠感がある場合は、帰省を取りやめることも大切な判断です。
昨年は、公共機関ではなく車で帰省したという人も多かったようです。もし可能なら、自家用車での移動は感染リスクを下げられます。公共機関を使う場合は、飲食時以外はマスクを常時着用すること。鼻までマスクをつけることが予防策として有効です。普段同様、こまめな手指消毒・うがいを心がけましょう。大声での会話を控えることも大事です。
帰省先では、外出を控えたほうが感染リスクを軽減できます。夏のレジャーは魅力的ですが、人混みは避けたほうが安心です。
帰省は、離れて暮らす家族に会える大切な時間。ですが、長距離の移動にリスクが伴うのもまた事実です。実際、昨年は帰省して誹謗中傷を受けたという方もいるようで、コロナ禍が思わぬトラブルをもたらすこともあります。オンライン帰省をチョイスしたり、滞在期間を例年より短くしたり、一番のピーク、お盆を避けたりするのもひとつの方法です。
どの方法を取るにせよ、帰省にはリスクが伴うもの。それを自覚し、自分や家族、地元を危険にさらさないよう細心の注意をはらうことが重要です。
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