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新型コロナによるご遺体は葬儀で安置できる?適切な処置があれば感染リスクはほぼなし

新型コロナウイルスでの世界中での感染拡大から1年。日本でも死者が1万人近くになってしまいました(2021年4月末時点)。葬儀は故人との最期のお別れを告げる場。新型コロナウイルスによるご遺体は、安置した状態で通夜・告別式を執り行えるのでしょうか?

新型コロナウイルスで死亡した場合の処置とは

以前、新型コロナウイルスで死亡したご遺体は即火葬され、お骨の状態で戻ってくる……と報道が出たことがありました。その後、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方 及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等 に関するガイドライン」が発表され、医療従事者、葬儀社はこのガイドラインに則ってご遺体を処置することになりました。

新型コロナウイルスの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」。ご遺体で気をつけるべきは「接触感染」のみなので、医療従事者は目と鼻、口の顔の粘膜を保護し、前進防護具を身につけエンゼルケア(死後処置)を行うことになります。

遺族は直接触れなければ感染リスクはほぼない

新型コロナウイルスで死亡した故人は、アウター・インナーと二種類の袋からなる「非透過性納体袋」に収容されます。この納体袋に適切に収容・管理されることで、ご遺体からの感染リスクは極めて低くなります。

納棺も非透過性納体袋ごと行われますので、遺族はご遺体に直接触れることさえしなければ、感染リスクはほぼありません。(※濃厚接触者認定を受けている場合は除く)

大切なのは遺された人々も安全に配慮すること

故人からの感染リスクがない状態といっても、葬儀を行う上で、参列者同士で感染が拡大する危険性は常にはらみます。

葬儀社は現在「葬儀業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に従ってご葬儀を行っていますが、遺族・参列者ともに感染予防対策をしっかり行うことが重要です。

新型コロナウイルスでご家族を奪われた人々の悲しみは想像するにあまりあります。こうした悲しみの連鎖を増やさないためにも、三密を避ける、手指の消毒、人との距離を取り、マスクの常時着用などを心がけましょう。

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コンシェルジュ室 室長 あおき
コンシェルジュ室 室長 あおき

最近では一日葬や直葬など、「できるだけ簡素に見送りたい」というご要望を特に多くいただきます。
しかし、「予算を抑えたい」「故人の遺志だから」という理由だけで深く考えずに決めてしまうと、思わぬトラブルが発生し、後悔や心労の残るお別れになりかねません。

葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
故人様の遺志のみならず、ご親族の意向や、故人様の交友関係、菩提寺とのお付き合いなど、
様々な観点からじっくりと検討する必要があります。

私共「葬儀コンシェル」は、頂いたご質問・ご要望に的確にお答えするのはもちろんのこと、
お客様を取り巻く様々な状況・ご要望を整理しながら、最適なお別れの形を提案させていただきます。

「頼んでやってよかった。あの人も喜んでいると思う。」
そう言っていただけるよう、私達は、お客様に寄り添いサポートいたします。