葬儀は故人とお別れをする大事な場面。「不要不急」には当たらないと判断ですが、葬儀の形式そのものを変更することも増えました。告別式・火葬は近親者のみなど、特に大勢の参列を避けるケースが多くなってきています。
葬儀にはさまざまな形式があります。新型コロナウイルスの感染拡大前は通夜、告別式、初七日と行われていましたが、2020年以降は時間や日にちを短く行える形式を選ぶことが増えてきました。
通夜・告別式を行わず、納棺後に火葬する方式です。元々近親者のみが参加するパターンが多い形式のため、感染症予防の観点から選択されることが増えてきています。
新型コロナウイルスによるご遺体は24時間以内に火葬することが可能とされていますが、こちらは必須ではないため、ご遺体が適切に感染予防措置を取られていれば、ともに過ごすことも可能です。
通夜式を行わず、告別式から火葬、精進落としまでを一日で行う方式です。丸一日ですべてを終わらせるため、遺族の費用的な負担も少なく済みます。
コロナ禍でもお見送りはしたいが、大人数の参列を避けたい場合、参列者の人数が絞れるこの方式を選ぶご遺族も多いようです。
葬儀は「不要不急」ではないため、たとえ緊急事態宣言が発令しても行うことができます。ただ、感染リスクが常につきまとうのも確かです。そのため、ご遺族、参列者ともに感染予防措置をしっかり取ることが重要となります。
各葬儀社では、葬儀業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に従って感染防止対策を講じています。
などです。
また、遠方の縁戚のために、オンラインでの葬儀参加を行う葬儀社も増えてきました。
たとえご遺体の死因が新型コロナウイルスによるものでも、適切な処置を行えばご遺体からの感染することはありません。遺族・参列者は医療従事者と葬儀社の指示に従いましょう。
など、予防対策をきちんと実行すれば、感染リスクを減らすことができます。当日に検温しておくとより安全です。自己のみならず、他人への感染を回避すると共に、他人に感染させることのないように徹底することが大切です。
今の時代、安全に葬儀を行うことこそ、亡くなられた方を見送る一番の弔意とも言えます。不安になりすぎず、消毒やマスクを着用して対策を行い、旅立ちをお見送りしましょう。
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