突然、大切な人との別れは訪れるものです。コロナ禍で家族葬を行う場合は、どのような準備をすればよいのでしょうか?この記事では、家族葬の事前準備の方法について分かりやすく解説します。
まずは、家族葬の手配方法を確認しておきましょう。
葬儀会社は慎重に選んでください。信頼できる葬儀会社の特徴は次の通りです。
1. 見積書に内訳が記載されていて、明瞭会計である
2. 不明点について丁寧に説明してくれる
3. 複数の選択肢を提示してくれる
4. 利益の少ない葬儀を希望しても快く引き受けてくれる
5. 契約を急がせることはしない
6. 支払期日に余裕がある
7. 葬儀ディレクターが在籍している
故人の遺体を火葬(埋葬)するためには、死亡診断書が必要です。故人が自宅で亡くなったり、生前に傷病の診療を受けていたりした場合は、診療医が死亡診断書を発行してくれます。
故人が不慮の事故や自殺で亡くなった場合は、監察医が死体検案書を発行してくれます。死亡診断書は約5,000円、死体検案書は約50,000円です。
死亡診断書(死体検案書)を市役所に提出すると、火葬許可証が受け取れます。
葬儀会社に連絡をして、遺体搬送を依頼します。遺体がある場所(病院名や住所)を正確に伝えましょう。また、遺体の搬送先を決めておきます。従来は、自宅に遺体を安置して、故人との最期の時間を過ごしていました。
しかし、部屋が狭かったり、高層マンションで遺体搬送が難しかったりを理由に安置室に搬送する機会が増えました。
檀家の場合は、菩提寺の僧侶に読経を依頼します。菩提寺がない場合は、葬儀で読経してくれる僧侶を探します。葬儀会社や仏具店に相談をすれば、僧侶を紹介してもらえるでしょう。また、僧侶派遣サービスを利用する方も増えています。僧侶に渡す御布施代は、約50万円です。
故人の人柄が分かるような遺影写真を準備しましょう。参列者1人1人が遺影写真を見ながら、最後のお別れをします。そのため、故人がカメラ目線で写っている写真を選びましょう。
家族葬に参列して欲しい人をリストアップします。家族葬には、親族や友人を招くことも可能です。故人様が最期に会いたいと願うであろう人を参列者リストに入れておきましょう。
葬儀会社と内容の打ち合わせをします。葬儀日程や会場を決めたり、供物や供花を手配したりします。また、参列者リストを参考にして、通夜振る舞いや精進落としの食事を手配しましょう。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により食事を省略する方もいます。
次に、家族葬の流れを確認しておきましょう。
・開式の挨拶
・僧侶入場
・読経
・焼香
・僧侶の法話
・僧侶退場
・閉式の挨拶
・通夜振る舞い
・開式の挨拶
・僧侶入場
・読経
・焼香
・僧侶退場
・弔電拝読
・出棺の儀
・喪主挨拶
・閉式の挨拶
・出棺
・繰り上げ法要
・精進落とし
次に、家族葬後の手続きを確認しておきましょう。
・仏壇やお墓を準備する
・国民年金や健康保険の行政手続きを行う
・公共料金の名義変更や支払停止手続きを行う
・銀行口座の確認をする
・相続手続きをする
・香典返しの準備をする
・四十九日法要(納骨)の準備をする
最後に、コロナ禍の家族葬の準備でよくある質問をご紹介します。
葬儀会場では、コロナ感染症対策に協力をしてください。
・参列者はマスクを着用する
・消毒液で手指を入念に消毒する
・ドアや窓を開けて換気をする
・2m以上の距離を空けて着席する
・参列者同士の会話を慎む
家族葬は、参列者の範囲を限定して行うものです。葬儀に招待されない方は「葬儀に呼ばれなかった」と不快な思いをしてしまうかもしれません。従って、故人の生前の遺志により、家族葬で行うことを周知させておきましょう。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、参列辞退の旨を伝えれば、諸事情を汲んでもらえるでしょう。
家族葬のプラン内容や参列者人数により異なりますが、平均費用相場は50万円~150万円です。葬儀会社を選ぶ場合は、見積金額の安さだけではなく、プラン内容の比較・検討をしてください。
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