供養

仏壇と神棚の違いとは?安置場所や方角など詳しく解説

仏壇を受け継いだときに安置場所に悩む人は多くいます。亡くなった親族を供養するための仏壇のため、方角はどこにしたらよいかを遺族の方はよく気にされています。また、神棚と併せて安置してよいのかを気にされる方も多く見受けられます。

仏壇と神棚の違いとは何なのでしょうか?この記事では、仏壇と神棚の意味や安置場所、方角などの違いについて分かりやすく解説します。

仏壇と神棚の違い

仏壇と神棚の違いを簡単に説明すると以下の通りです。仏壇と神棚を安置する場合は、向かい合わせてはいけません。どちらかにお参りする際に、片方に背中を向けてしまうからです。仏壇と神棚の意味を理解してから、安置場所を決めてください。

 

目的

設置場所

仏壇

亡くなった親族を供養する

自由

神棚

神様に祈願する

南・南東・東

仏壇とは

仏壇とは、仏教において仏を祀る檀全般をいいます。ご自宅に安置する仏壇以外にも、寺院の仏堂において、仏像を安置する檀(須弥団)も仏壇に含まれます。江戸時代より、須弥檀を小型化した檀(御内仏)が各家庭に安置されるようになりました。現代では、亡くなった親族の供養という意味合いが強まってきています。

仏壇の方角には、特別なルールは定められていません。しかし、いくつかの説があるため、仏壇の安置場所に困ったときには参考にしてみてください。

南面北座説

仏壇正面を南、背面を北へ向けて置く。位の高い人は南を向いて座り、家来たちは北を向いて座るという中国の慣習に由来したもの。

西方浄土説

仏壇を東へ向けて置く。陽が昇る東は立身出世の象徴のため、主人は東向きに座るのがよいというインドの慣習に由来したもの。

本山中心説

宗派や地域で方角が変わる。仏壇を通して総本山に手を合わせる慣習に由来したもの。

春夏秋冬説

方角は自由。ご先祖様が安らかに眠れるのであれば、場所は問わないという考えに由来したもの。

神棚とは

神棚とは、神社から頂いたお札(神札)など、神を祀るために設ける棚をいいます。日本では、昔から神様を祀ることで家族を守ってもらえるという風習がありました。神棚は日当たりがよい南・南東・東などの方角に設置をします。神様をおまつりするという観点から、日当たりが悪い場所や玄関近くに神棚を置いてはいけません。また、仏壇と神棚を置く場合は、向かい合わせて設置することはよくありません。その理由は、どちらかにお参りする際に、片方に背中を向けてしまっているからです。

仏壇と神棚の違いを把握して安置しよう

仏壇と神棚の意味合いについて理解をすれば、正しい方角に安置できます。故人が眠っていたり、神様が宿っていたりするため、意味合いを正しく理解した上で安置してください。安置に最適な方角についても簡単に解説したため、ぜひ、参考にしてみてください。

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