葬儀のマナー

葬儀の電報の例文10選!状況別のお悔やみの気持ちを伝える方法

お悔やみの電報である「電報」には、気持ちを表現する上で守るべきポイントがあります。それを守らないと、気付かぬ間にご遺族を傷つけてしまうでしょう。実際に、どのように気持ちを伝えればよいのでしょうか?

この記事では、具体的な例文を踏まえて、お悔やみの電報を送る上で守るべきポイントとを解説していきます。

電報を送るときのポイント

お悔やみの電報である電報を送る際、いくつかのポイントがあります。ご遺族に失礼とならないよう、以下の点に気をつけましょう。

【電報を送る際のポイント】

・送り先と宛名を間違えない

お悔やみ電報の送り先は「お通夜・告別式が行われる場所」です。自宅や寺院で行う場合もあるので、場所は正確に確認しておきましょう。

お悔やみ電報の宛名は「喪主宛」にします。喪主の名前がわからなければ「(故人の名前) ご遺族様」と記載しましょう。

・お通夜が始まる1〜2時間ほど前に到着するよう送る

お悔やみの電報は、お通夜・告別式で読み上げられます。そのため、読み上げの時間に間に合うよう送りましょう。

・忌み言葉を使わない

「忌み言葉」とは、お悔やみの気持ちを伝える場においてふさわしくない言葉のことをいいます。当てはまるのは、不幸の連鎖を想像させる「次々・重ね重ね・ますます」や、直接的な表現である「死亡・苦しむ・浮かばれない」などです。

・差出人の名前はわかりやすく記載する

司会者がスムーズに差出人の名前を読み上げられるように、読み仮名を振っておくと良いです。 誰からお悔やみ電報が届いたかを、ご遺族が把握しやすいように学校名や会社名などの所属や肩書きも記載しておきましょう。

一般的な電報の例文

それでは、お悔やみ電報の例文を確認しましょう。電報は、どのような場合でも同じ例文を送る、というものではありません。以下のように、送る相手との関係性や宗教によって例文が異なります。

今回、ご紹介するのは以下の3パターンです。
【電報の例文のパターン】
敬称が入る場合
取引先に送る場合
キリスト教式の場合

敬称が入る電報の例文

「友人のご家族が亡くなった」など、自分にとってご遺族が友人である場合、故人に対する敬称の使い方に気をつけましょう。

①配偶者が亡くなった

ご主人(ご令室)様の突然のご訃報に、ご家族様のお悲しみはいかばかりかとご拝察いたします。ご生前のご厚情に深く感謝し、ご冥福をお祈りいたします。

②ご両親が亡くなった

ご尊父(ご母堂)様のご逝去の報に接し、お悔やみ申し上げます。ご家族様がこの度のご不幸を乗り越えることを心よりお祈りいたします。

③兄(姉)が亡くなった

お兄様(お姉様)の突然の悲報に接し、驚いております。どうぞ安らかな旅立ちでありますよう、心より哀悼の意を捧げます。

④弟(妹)が亡くなった

ご令弟(ご令妹)様の突然のご逝去の報に接し、愕然としております。安らかにお眠りになることをお祈り申し上げます。

⑤お子様が亡くなった

ご息女(ご子息)様のご逝去を悼み、ご冥福をお祈りします。ご両親様の悲しみは計り知れないとお察しいたします。在りし日のお姿に思いを馳せ、心より哀悼の意を捧げます。

取引先に送る電報の例文

取引先への電報は、個人名ではなく会社名義で送ります。

⑥パターン1

会長様の不慮のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげます。生前のご功労を偲び、故人のご冥福をお祈りいたします。

⑦パターン2

貴社社長様のご訃報に、当社社員一同、惜別の念を禁じ得ません。在りし日のご活躍に敬意を表し、ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に、心からお悔やみ申しあげます。

キリスト教式の電報の例文

キリスト教には「死=祝福すべきもの」という考え方があります。そのため、悲しみを強く表現する文章は避けましょう。

⑧パターン1

神の御許に召されました故人が安らかな眠りにつかれますよう心からお祈り申し上げます。

⑨パターン2

(故人の名前)様と出会い、共に過ごせた日々を神に感謝致します。天国で安らかに憩われますよう、心よりお祈り申し上げます。

⑩パターン3

御昇天(召天)の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。故人は今まさにこの地上での長きにわたるお働きを終え、天に召されました。寂しくなりますが、神の平安がありますようにお祈り申し上げます。

葬儀の電報でお悔やみの気持ちを伝えよう

電報は、お悔やみの気持ちをご遺族に伝えるための大切な手段です。お悔やみの電報を送ることで、ご遺族の気持ちに寄り添い、励ますことができます。先ほど述べたポイントを守り、ご遺族にこれ以上の精神的な負担をかけない文章を送りましょう。

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最近では一日葬や直葬など、「できるだけ簡素に見送りたい」というご要望を特に多くいただきます。
しかし、「予算を抑えたい」「故人の遺志だから」という理由だけで深く考えずに決めてしまうと、思わぬトラブルが発生し、後悔や心労の残るお別れになりかねません。

葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
故人様の遺志のみならず、ご親族の意向や、故人様の交友関係、菩提寺とのお付き合いなど、
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