新型コロナウイルス感染拡大の影響は、葬儀にも及んでいます。仮通夜は、大好きな故人との最期の時間を過ごせる場ですが、コロナ禍で仮通夜を行ってよいのかという疑問を抱いている人が多いです。実際に、仮通夜は行えるのでしょうか?この記事では、コロナ禍での仮通夜の事情について分かりやすく解説します。
コロナ禍でも感染症対策を行えば、通常通り、仮通夜を過ごすことができます。葬儀で実施したい感染症対策は、以下の通りです。
【コロナ感染症対策】
1. 周囲の方に感染を拡げないように、無感染者の方もマスクを着用しましょう。
2. 感染拡大を防ぐため、アルコールで手指を消毒しましょう。
3. 新型コロナウイルスは、飛沫や接触で感染するため、最低1mの距離を取りましょう。
4. 37.5℃以上の熱がある場合は、その旨を伝えて欠席をしましょう。
5. 室内の窓や扉を開けて換気をしましょう。
仮通夜とは故人が亡くなった当日に、親族が集まり行われる通夜です。基本的に、仮通夜は自宅で行われて、親族以外は参列ができません。ご遺族の方が、故人との最期の時間を過ごす場という意味合いで行われます。通夜式や告別式とは異なり、儀式的なものは存在しません。
かつては、僧侶を招いて読経をしてもらう慣習がありましたが、そのようなものも薄れてきています。近年では、故人との最期の時間を過ごす場としての意味合いを持っています。
故人との最期の時間を過ごせる仮通夜でのマナーについて理解を深めておきましょう。ここでは、仮通夜のマナーをご紹介します。
仮通夜の服装については厳密なルールが定められていません。葬儀の場では、喪服や礼服を着用するのが一般的ですが、暗めの服装であれば問題ないとされています。しかし、殺生を連想させる動物の毛皮やレザー、キラキラ光るアクセサリーは身に付けてはいけません。また、肌の露出も控えましょう。
通夜式や告別式にも参列ができる場合は、仮通夜で香典を渡すのではなく、儀式のときに渡しましょう。やむを得ない事情で、通夜式や告別式に参列できない場合は、仮通夜に渡しても問題はありません。
仮通夜のマナーは地域によって異なります。地域によっては、夜通し灯明と呼ばれる慣習が行われることもあります。夜通し灯明とは、線香の火を絶やさずに故人の遺体を守るというものです。このような地域による慣習があるため、葬儀社の方に聞いてみましょう。
コロナ禍でも、故人との最期の時間を過ごす仮通夜は行われています。しかし、クラスター感染が発生しないように、コロナ感染症対策をしっかりと行いましょう。また、仮通夜のマナーについて把握しておけば、悩みや疑問を感じずに、故人との最期の時間をゆっくり過ごせるはずです。ぜひ、この記事を参考にして、故人と悔いのないお別れの時間を過ごしてください。
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