大切な故人様の追善供養のため、年忌法要を行う方は多いです。追善供養のための年忌法要を行う場合は、滞りなく行われるように気をつけましょう。そのためにも、年忌法要の流れを覚えておくことが大切です。
この記事では、年忌法要の流れについてわかりやすく解説します。
年忌法要とは、定められた年の命日に行う追善供養のことをいいます。
一回忌 | 1年目 |
三回忌 | 2年目 |
七回忌 | 6年目 |
十三回忌 | 12年目 |
十七回忌 | 16年目 |
二十三回忌 | 22年目 |
二十七回忌 | 26年目 |
三十三回忌 | 32年目 |
三十七回忌 | 36年目 |
四十三回忌 | 42年目 |
五十回忌 | 49年目 |
年忌法要は、以下の流れで行われます。
施主やご遺族、参列者が入場して着席します。施主が、僧侶に近い席に座ってください。僧侶に近い席が上座となるため、故人様と深い関係があった方から順番に座っていきましょう。
開式の時刻を迎えたら、施主は下座(上座に座る人をおもてなしする人が座る席)に移動して開式の挨拶をします。開式の挨拶では、年忌法要に参列をしてくださった方に感謝の気持ちを伝えましょう。
「本日はお忙しい中にも関わらず、お集り頂きまして誠にありがとうございます。只今より□□□□(戒名)の□回忌法要を執り行います。」
故人様の追善供養のために、僧侶の方が読経を始めます。読経は15分程度と手短なので、耳を傾けて聞きましょう。
僧侶の合図に従って、施主からご遺族、参列者の順番にお焼香をしていきます。お焼香の方法は宗派によって異なります。年忌法要が滞りなく行えるように、お焼香の方法を学んでおきましょう。
お焼香を終えると、僧侶の方が仏教の教えについて分かりやすくお話してくれます。参列者の方が興味を持って聞ける法話を僧侶の方が用意してくれているため、興味を持って聞きましょう。
僧侶による法話が終えたら、僧侶退場となります。菩提寺で年忌法要を行った場合は、この後にお墓参りを行うのが一般的です。しかし、自宅や葬儀会場で年忌法要を行った場合は、別日にお墓参りをします。
僧侶を見送った後に、喪主の挨拶(閉式の挨拶)をします。会食を用意している場合は、そちらを案内しましょう。
「以上をもちまして、□□□□(戒名)の〇回忌法要が終了いたしました。ささやかなものですが、食事の場を用意しましたので、ぜひお召し上がりください。」
年忌法要を終えたら、会食でおもてなしをします。従来は精神料理が主流でしたが、近頃は懐石料理が主流となってきています。故人を偲びながら、ゆっくりした時間を過ごしましょう。
また、自宅で会食する場合は、仏壇に故人様の好物をお供えしてあげましょう。
年忌法要を滞りなく行うためには、事前準備がかかせません。次に年忌法要を行うための事前準備の流れをご紹介します。
年忌法要の読経は、菩提寺の僧侶に行ってもらいます。そのため、菩提寺に都合を聞いて日程調整をしましょう。
お盆やお彼岸など寺院が多忙なときは、お寺で合同法要することも可能です。菩提寺と日程調整を終えたら、会場設定をしましょう。
年忌法要の会場と日程を決めたら、参列者に案内状を送付しましょう。参列者の方にも都合があるはずです。そのため、計画が立てやすいように1ヵ月前に年忌法要の案内状を送りましょう。
参列者の方に引き出物を用意するため、出欠連絡は10日前に締め切りましょう。
年忌法要の日程が決まったら、会食場所を確保してメニューまで決めておきます。年忌法要の場所から移動しやすい場所を探すようにしましょう。
従来は、精神料理が主流でしたが、近頃は懐石料理が主流となっています。しかし、松竹梅などの縁起のよいものはタブーです。年忌法要であることを店舗に伝えておきましょう。
参列者の方に渡すための引き出物を用意します。年忌法要の当日までに届くように、早めに予約をしておくようにしましょう。年忌法要の引き出物は、消耗品が人気です。
年忌法要を滞りなく行うためには、事前準備と法要の流れを覚えおきましょう。これらを覚えておけば、トラブルなくスムーズに年忌法要が行えるはずです。ぜひ、この記事を参考にして、年忌法要を行ってみてください。
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