供養

通夜式の事前準備とは?喪主側と参列者側に分けて詳しく解説!

葬儀は突然に行われるもののため、慌ただしくなりがちです。また、葬儀の経験が少ない方は不安に感じることでしょう。しかし、事前準備をしておけば落ち着いて対応できるようになります。この記事では、通夜式の事前準備について分かりやすく解説します。

【参列者側】通夜式の事前準備

通夜式に参列をする場合は、事前に持ち物を揃えておきましょう。

持ち物を揃えておく

通夜式に必要な持ち物は、次の通りです。

・香典

線香や供花の代わりに故人に供える金品です。また、葬儀費用の相互扶助という意味も持っています。香典に包む金額は、故人との関係性で変動します。

故人との関係性

金額

両親

10万円

兄弟・姉妹

5万円

祖父母

3万円

親族

1万円

友人

1万円

知人

0.5万円

仕事関係者

0.5万円

・袱紗

香典袋は裸の状態で持ち運ぶものではありません。袱紗に包んで、香典袋に汚れが付かないようにしましょう。袱紗の色は、紫色・緑色・青色などの寒色系を選んでください。

・数珠

仏式の葬儀で欠かせないものです。宗教を問わずに使用できる数珠を持っていきましょう。(※神式やキリスト教式では、数珠は必要ありません。)

・スマホ

通夜式の会場が分からなかった場合など、式場に連絡をする可能性もあります。スマホを持参する場合は、式場に到着したら電源を切るか、マナーモードにしてください。

供物を手配する(任意)

香典を持参すれば、基本的に供物や供花を送る必要はありません。

しかし、生前に故人にお世話になった方など気持ちが強くある場合は、式場に送ることができます。供物や供花を送るときは、通夜式の開式時刻までに届くように手配しましょう。

補足:喪主の世話役は追加の持ち物に注意

喪主から葬儀の手伝いを依頼されるかもしれません。配膳係などを依頼された場合は、エプロンや替えのストッキングを追加で用意しておきましょう。エプロンは、黒色のシンプルなものを着用します。

【喪主側】通夜式の事前準備

喪主は通夜式が滞りなく行われるように事前準備をしてください。

菩提寺の日程を確認する

まずは、ご先祖様が眠るお墓を管理している菩提寺との付き合いがある場合は、菩提寺の僧侶に訃報を知らせます。葬儀の日程は、僧侶の都合も考慮する必要があります。

また、菩提寺によっては「直葬」の承諾が得られない場合もあるので気をつけてください。このようなトラブルを避けるためにも、まずは菩提寺に相談をしましょう。

葬儀社と打ち合わせをする

ご遺族や僧侶の日程調整ができたら、葬儀社と葬儀日程やプランを決めていきます。葬儀プランを決める場合は、料金だけではなく内訳まで確認してください。

本当に必要な内容が含まれているか確認しておかなければ、追加料金が発生してしまうかもしれません。不安な方は、追加料金が発生しないかを確認してみてください。

通夜式の案内をする

通夜式に来て欲しい方に、訃報の知らせと葬儀案内状を送ります。

お手伝いの依頼をする

葬儀の規模が大きな場合は、喪主だけでは葬儀を仕切ることはできません。そのため、第三者の方に葬儀のお手伝いを依頼しましょう。喪主の世話役には、受付係・会計係・配膳係・進行係などを依頼できます。

流れを把握しておく

通夜式を滞りなく行うために、基本の流れを把握しておきましょう。通夜式の流れは以下の通りです。

1.受付~着席

通夜開始の30分~1時間前くらいに弔問客の受付が開始されます。受付係に香典を渡し、芳名帳に記帳をして入場します。

祭壇から向かって右側に遺族や親族が、中央通路をはさんで左側にご友人や職場関係者様が着席します。

2.僧侶入場

通夜式が始まると、僧侶が入場します。地域や宗教によって異なりますが、起立をして迎えるなどのしきたりがあります。司会者の指示に従って、僧侶を迎え入れましょう。

3.読経

僧侶が着席したら、30分~40分程度の読経が始まります。読経中は、会話を慎んでください。

4.焼香

読経が始まったら、焼香の案内があります。焼香の順番は、ご遺族・親族・弔問客です。前方に座っている方から順番に焼香をしていきます。

5.法話

読経・焼香が終わったら、法話や説教がある場合もあります。仏教の教えを分かりやすく話してくれます。

6.僧侶退場

読経や法話を終えたら、僧侶が退場します。入場時と同様の方法で、僧侶をお見送りしましょう。

7.喪主挨拶

参列いただいた方々への感謝を述べて閉式を告げるため、喪主挨拶が行われます。このあとの通夜振る舞いや翌日の告別式についても案内します。

8.通夜振る舞い

故人を偲びながら、通夜振る舞いで準備された食事をいただきます。一般的には通夜式を終えた後、1時間ほどで喪主が締めの挨拶をおこない、参加者を見送る形となります。

滞りのない通夜式のために事前準備をしよう

葬儀は故人様の最後の別れを告げる場です。そのため、滞りなく行えるように事前準備をしておきましょう。事前準備をしておけば、通夜式で慌てる心配もありません。故人をはじめ、葬儀に出席している方々に迷惑がかからないように事前準備をしておきましょう。

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