法事にお呼ばれをしたときに、お仏壇にお供えする品物をお持ちします。しかし、どのような品物がよいか迷う参列者は多いようです。実際に、どのような品物を選べばよいのでしょうか?
この記事では、法事に参列をする場合のお供え物の選び方について分かりやすく解説します。
お供え物とは、信仰対象に捧げる品物のことをいいます。ご遺族が供える物と法事の参列者が供える物の2通りのお供え物があります。
ご遺族が供える物 | 五供:香・花・灯燭・浄水・飲食(おんじき) 神饌:米・塩・水・酒・魚 |
法事の参列者が供える物 | 故人が生前好きだった食べ物 |
法事へ参列する場合は、どのようなお供え物を用意すればよいのでしょうか?ここでは、お供え物の選び方をご紹介します。
近年、お供え物のバリエーションが増えてきており、故人が生前に好きだった食べ物やお菓子を購入できる機会が増えてきました。故人様と所縁があった人は、故人様が喜んでくれそう物を選ぶとよいでしょう。
法事の施主の方は、さまざまなお供え物を受け取ります。それらを1度に召し上がることは難しいです。極端に賞味期限が短い品物を渡してしまうと、ご遺族の方も困ってしまいます。そのため、賞味期限が長い物を選びましょう。
ご遺族の中に小さな子どもがいることを考慮して、お菓子やスイーツを用意する方がいます。とても気の利いた心遣いではありますが、要冷蔵のスイーツなど保存が大変なものは渡してはいけません。保存に手間がかからない箱菓子などを渡しましょう。
お供え物の選び方について解説しましたが、実際に、どのような品物を購入すればよいのでしょうか?ここでは、お供え物におすすめの品物をご紹介します。
昔ながらの和菓子から、多くの方に愛される洋菓子まであるため、故人様に喜んでもらえる品物が選びやすくなっています。カステラやわらび餅、ゼリー、最中などが定番となっています。
果物は保存がしやすいため、お供え物として人気です。諸説ではありますが、果物の盛籠でお供えをする場合は、スイカ・メロン・リンゴなどの丸い果物がよいとされています。
また、故人様が生前好きだった果物を送っても喜ばれます。
故人様が生前好きだったお花をお渡しする方もいます。しかし、生花を渡す場合は、カゴ盛のアレンジメントされている生花をお渡しするようにしましょう。
花束の状態でお渡しすると、施主の方の手間になります。また、トゲのある花は送ってはいけないなどのマナーがあるので気を付けてください。
海苔は、食品の中でも賞味期限が長いため、お供え物として人気です。たくさんの人が法事に参列をしてお供え物をすることが分かっている場合は、海苔などの賞味期限が長いものを選びましょう。
ビールや日本酒などの故人が好きな銘柄のお酒を渡す方もいます。故人がお酒好きだった場合は、故人を偲ぶキッカケになることでしょう。
日々のお供えで使用する線香をお供えするのも1つの方法です。線香は賞味期限が長く、お墓参りの際などにも使用するため、重宝されます。実用性を重視したい方におすすめの品物です。
お供え物の品物に悩んだ場合は「御供物料」として現金を渡す方法もあります。法事の費用の相互扶助がしたい方におすすめです。5,000円~10,000円程度の現金を包んでお渡しします。
次に、お供え物の渡し方に関してよくある質問をご紹介します。
お供え物の平均費用相場は、故人様との関係性によって異なります。一般的には、3,000円~5,000円程度です。しかし、故人様と血縁関係に当たる場合は、5,000円~10,000円程度のお供え物を渡します。
法事でお供え物を渡す場合は、施主でお出迎えを頂いたときに「本日は、お招きを頂きましてありがとうございます。」と挨拶をします。その後に「御仏前にお供えをしてください。」と言葉を添えて、お供え物を渡します。
水引の結び切りの熨斗に「御供」と記載してください。その文字の下に、送り人の氏名をフルネームで記載しましょう。熨斗の書き方に不安を感じる方は、百貨店やギフトショップに相談をしてみてください。
直接、お供え物を渡すときは、外熨斗にしてください。その一方で、お供え物を郵送する場合は、内熨斗にしましょう。その理由は、郵送時に熨斗が破れてしまう恐れがあるからです。
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