グローバル化が進み、日本にいても海外の人とコミュニケーションする機会が多くなりました。身内が亡くなった場合、訃報を海外の取引先やグループ会社にも伝えなければならないという人もいるのではないでしょうか。しかし、いざとなればどのように伝えれば良いのかわからない……そんな時のためにとっさに役立つ例文をご紹介します。
一番使用頻度が高いのはメールでしょう。タイムラグなく送れ、事情を把握しやすいです。英文のメールは簡潔で論理的であることが重要視されており、それは訃報を伝えるときでも変わりありません。またキリスト教と仏教では死の概念が違いますので、注意しておきましょう。
まず、故人が亡くなったことを伝えます。
I would like to inform you that ●●(故人の名前) passed away.
ー●●が死亡したことをお伝えさせてください。
We have to inform everyone of this (the) sad news that ●●(故人の名前) passed away on Saturday night.
ー●●が土曜の夜に亡くなったという悲しいニュースを皆さんにお伝えしなければなりません。
その後、故人を思いやる・懐かしむ言葉が入るのが一般的です。
She(He) was a wonderful person(素晴らしい人でした)
She always cares for our family.(いつも家族を気にかけていました)
といったnice、kind、といったリスペクトある表現を使用しましょう。
さらに葬儀が行われる場所と時間を伝えます。
There is to be a memorial service on (曜日)for ●●,this is to be held at 3:00 pm at (斎場名) in(市町村名)
ー●●のための葬儀は~曜日、午後3時から(市町村名)の(斎場名)で行われます。自分が仕事場にいないことを伝えるメールならば、これで情報は十分です。”service”は日本語のサービスとは違うので注意。宗教的儀式を意味する単語です。「葬儀に出席する」は”attend (his/ her/ the funeral”となります。
件名はシンプルでわかりやすいものにします。
The ●● Family announces the loss of (故人の名前)
ー●●家が故人を失ったことをご報告します
We mourn the passing of(故人の名前)
ー故人の死を追悼します
といった件名が使われます。”mourn”は追悼する、嘆くといった意味を持つ動詞です。
海外では新聞に故人の死亡記事を出す習慣が残っています。今はFacebookなどSNSで広く周知することが多いようです。
告知なので、情報としては過不足なく入れた文章を作ります。
・フルネーム
・住居(町/市)
・亡くなった日
・亡くなった年齢
・出生地
・死亡の理由または死亡時の場所
・職業
・葬儀情報
・香典や供花の詳細
などが一般的です。葬儀情報は公開して良いものならば記しますが、家族葬ならば伏せます。海外の場合、これに兵役を加えることも。
礼儀やビジネスシーンと考えると悩んでしまいがち。手が止まってしまうかもしれませんが、きちんとした難しい表現を使わずとも “I would like to inform you of ~” など、高校英語で習った言い回しでも十分伝わります。大切なのは、迅速に必要な情報を伝えることです。
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