一般的に世話役を務めて下さるのは、故人が生前お世話になった方々。そのため、世話役には、心を込めてお礼をしましょう。無事に葬儀が終わった後に、お礼はどのように行えばよいのでしょうか?失礼のないようにお礼を伝える方法について解説します。
世話役に失礼がないように、正しいお礼の仕方を学んでおきましょう。
葬儀の翌日か翌々日に、葬儀を無事終えられた感謝の意味を込めて、ご挨拶に伺います。その際は電話などで訪問したいことをあらかじめ伝え、都合の良い日時を伺っておくのも大切なマナーです。
遠方・多忙であれば、別の日にお伺いすることが相手のご迷惑になるかもしれませんので、葬儀が終わった後にお礼を伝えるのがよいでしょう。
お礼を伝える際の正式な服装は喪服です。男性であればダークカラーで地味なスーツやネクタイ、女性もダークカラーのスーツやワンピースにしましょう。小物は皮や華美な装飾の物は避け、メイクは控え目にします。
お渡しする品物には、必ず熨斗紙を付けるのがマナー。熨斗は「黒と白」もしくは「黄色と白」の「結び切り」の水引を使用します。上側に「志」もしくは「御礼」、下側に家族の名前を記載しましょう。風呂敷に包んで持参する場合は、弔事用の落ち着いた色合いのものに包むと、失礼がありません。
弊社に寄せられる、よくある質問をご紹介します。
世話役のお礼の相場は、1万円~2万円程度です。規模の大きな葬儀の世話役を務めていただいた場合には、もう少し多めに包むこともあるようです。
複数の方にお願いしたのであれば、均等にお渡しするか、代表の方に1万円~2万円、それ以外の方には、半額~1/3程度の品物をお渡しします。
お礼の品物として好まれているのは、日持ちのするお菓子やお茶、タオルや洗剤などの日用品です。一般的に香典返しでお贈りするものと同じ品物になります。悩んで決められない場合や、相手の好みがわからない場合には、カタログギフトを検討してみるのもおすすめです。
世話役に失礼のない挨拶例を、いくつかご紹介します。
「この度はご多忙のところ、世話役をお引き受けいただきありがとうございました。△△様に葬儀を取り仕切っていただき、親族・列席者一同、心穏やかに故人を見送ることができ、感謝しております。これからも何かとお世話になることもあろうかと思いますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。心ばかりの品ですが、お納めください」
「この度は故○○の葬儀に際し、世話役としてご尽力いただき、ありがとうございました。故人ならびに親族一同、つつがなく葬儀を終えられたのも世話役である△△様あってのことと、感謝しております。これは、心ばかりの品ですが、どうぞお納めください。今後ともよろしくお願いいたします。」
いざ、世話人に心のこもったお礼をしたいと思っても、不安に思う方も多いはずです。
実際は、地域によって世話人へのお礼の方法が異なることがありますので、正しいお礼の方法を、事前に葬儀会社や地域の人に確認しておくことをおすすめします。
今後のお付き合いも考えて、失礼のないように世話人にお礼をお伝えしましょう。
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