コロナ禍で葬儀の案内が届いたけれど、持病の関係で大勢がいる場に行けないなど、やむを得ない理由で参列辞退をすることもあるでしょう。しかし、安心してください。葬儀に参列できなくても、弔電を送ることで哀悼の気持ちが伝えられます。
生前、お世話になった故人様のために、気持ちを込めて弔電を送りましょう。この記事では、弔電の書き方について分かりやすく解説します。
リサーチ調査会社アスマークのアンケート調査「コロナ禍での葬儀スタイルに関する調査」では、95.5%の方が葬儀の案内が届いたら、式場に行って参列すると回答しています。
しかし、新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい高齢者や持病持ちの方は、コロナ禍の葬儀の参列に躊躇してしまうこともあるでしょう。コロナ禍の葬儀は、必ずしも参列すれば良いというものではありません。そのため、自己責任で葬儀の参列を決めましょう。
コロナ禍で葬儀の参列を辞退する場合でも、弔電を送ることで哀悼の気持ちを伝えることは可能です。そのため、弔電の書き方を押さえておき、告別式の開催時刻までに葬儀社(宛名は喪主名)に送りましょう。
コロナ禍で葬儀の参列を辞退する場合は、弔電を送り哀悼の気持ちを伝えましょう。弔電の書き方にもマナーがあるため覚えておきましょう。ここでは、弔電の書き方のマナーについて分かりやすく解説します。
弔電のメッセージは、故人との関係性で変わります。
・友人:親しい間柄だった場合は、人柄や思い出がわかるエピソードを盛り込む
・職場の人:連名で送ることが多いため、個人的な感情は避けて弔いの意を簡潔に伝える
敬称とは、相手への敬意を示す言葉です。「〇〇様」「〇〇殿」を使用するのが一般的ですが、故人と喪主(弔電の受取人)の続柄によって敬称は変わるため注意してください。
喪主との関係性 | 敬称の使い方 |
父 | ご尊父様・お父様 |
母 | ご母堂様・お母様 |
祖母 | ご祖父様・御祖父様 |
祖父 | ご祖母様・御祖母様 |
忌み言葉とは、不幸が続くことを連想させるため、葬儀の弔電で使用してはいけません。重ね言葉の言い換えや、不幸を連想させる忌み言葉などは使用を控えるようにしましょう。また、死や苦労を連想させる「四」「九」などの数字も使用してはいけません。
故人様やご遺族が信仰する宗教に従って、電報を送る必要があります。信仰宗教(仏式・神式・キリスト教)によって、弔電の例文は異なります。テンプレートを使用すれば、弔電は簡単に作成できるため、詳しいことは省略させていただきます。
ここでは、宗派別の弔電の例文をご紹介します。ぜひ、コロナ禍で葬儀に参列できず、弔電を送る際は参考にしてみてください。
仏式 | 突然の悲報に言葉が見つからず、□□様の笑顔ばかりが思い出されます。ご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。 |
神式 | ご急逝の報に接し、悲しみにたえません。弔問叶わぬ非礼をお詫びし、遥かな地より故人の安らかな眠りをお祈り致します。 |
キリスト教 | □□□□様が天に召されたとの報に接し、ご家族の皆様の悲しみを覚えて、心からお祈り申し上げます。愛する人との別れ、悲しみの中におられるご家族の皆様の上に、慰めと平安がありますように、心からお祈り申しあげます。 |
今回は、コロナ禍で葬儀の参列を辞退する場合の弔電の書き方をご紹介しました。告別式で弔電は読まれるため、開催時刻までに葬儀社(宛名は喪主)に届くように手配しましょう。故人との関係性や、宗派によって弔電の書き方は異なります。そのため、基本マナーを学んでおきましょう。
コロナ禍で葬儀の参列を辞退しても、弔電を送ることで、哀悼の気持ちを伝えられるはずです。ぜひ、この記事を参考にして弔電を送ってみてください。
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