故人との別れは、突然訪れるものです。また、新型コロナウイルスは世界で猛威を振るい、葬儀にも影響を及ぼしています。コロナ禍で葬儀を行う前に確認することはあるのでしょうか?この記事では、葬儀前に確認しておくべき項目をご紹介します。ぜひ、葬儀を行う予定の方は参考にして下さい。
まずは、宗教者のご都合をお聞きして、葬儀の日程を調整します。菩提寺が決まっている場合は、良好な関係を築いていくためにご一報を入れましょう。遠方のため、菩提寺の僧侶が来られない場合は、同じ宗旨の僧侶をご紹介頂けることがあります。
また、菩提寺が決まっていない場合は、葬儀社に相談をすれば、僧侶を紹介してもらえるので安心してください。
次に、葬儀会社と葬儀内容を決めていきます。新型コロナウイルス感染を懸念して、小規模の家族葬や一日葬を選ぶ方が増えています。
また、ソーシャルディスタンスが取れる広い会場も人気です。葬儀の形式については、葬儀会社と打ち合わせをしましょう。葬儀内容を決定する際に、火葬場の予約をすることが多いです。
葬儀内容を決定したら、喪主を誰が務めるかを話し合います。喪主を誰が務めるべきかについては、法的なルールは存在しません。
一般的な慣習に従って、血縁者が喪主を務めることが多いです。また、故人が遺言書で喪主を指名していた場合は、その意向を汲んであげましょう。
葬儀の内容や日程を決めたら、参列して欲しい人に訃報の連絡を入れます。故人の名前・享年・通夜式や告別式の日程と場所・喪主の名前・連絡先・宗派を伝えます。家族葬だけで葬儀を行う場合は、その旨を伝えましょう。
故人を偲びに会葬してくださった方には、感謝の気持ちを込めて会葬返礼品と会葬礼状をお渡します。香典返しとは異なり、会葬に対するお礼で渡すものです。訃報の連絡を入れて、葬儀に参列してくださる方の人数分の会葬返礼品・会葬礼状を手配しましょう。
菩提寺で戒名を付けてもらいましょう。菩提寺が遠い場合には、葬儀当日は俗名で行い、納骨時に戒名を決定します。菩提寺がない場合は、納骨場所の寺院に戒名を付けてもらうことになります。
医師から受け取った死亡診断書・死亡届に必要事項を記載して、市役所に死亡した旨を報告します。市役所では別途、火葬許可証申請書に必要事項の記載が必要です。
火葬許可証申請書と死亡診断書・死亡届けをセットで提出することで火葬許可証明が受け取れます。火葬してもらうには、火葬許可証が必要なので、必ず受け取っておきましょう。葬儀社に葬儀を依頼した場合、手続きを代行してもらえる場合が多いです。
遺影写真は、故人を偲ぶものとして残るものです。遺影写真を選ぶときは、故人の人柄が分かるような写真にしましょう。
穏やかで優しい人柄なら笑顔で写っている写真、真面目で実直な人なら引き締まった表情の写真を選ぶと、故人の人柄や故人との思い出を振り返りやすくなります。
遺骨や位牌、遺影写真を飾るための後飾り祭壇を準備します。葬儀社に相談をすれば、葬儀社が手配してくれます。後飾り祭壇は、納骨後に撤去するため、簡易的なもので構いません。そのため、自分で後飾り祭壇を準備する方もいます。
葬儀における喪主の役割は、故人のご冥福をお祈りして、弔問客へ感謝の気持ちを表すことです。そのため、葬儀前に喪主挨拶を考えておきましょう。どのような挨拶文にすればよいか悩んだ場合は挨拶例文を参考にしてください。
弔問客に失礼がないように、進行確認をしておきましょう。とくに、新型コロナウイルス感染拡大が危惧されているため、クラスター感染が発生しないように、コロナ感染症対策も考慮して進行確認をしてください。
葬儀の進行確認後に、受付係・案内係・会計係・進行係の役割分担を依頼します。故人の近しい人は葬儀に出席しなければいけないため、会社関係者や友人、近所の人に依頼します。
弔辞は、主に故人が生前仲良くしていた友人や、職場の上司や部下、同僚に依頼をします。葬儀の規模によって異なりますが、1~3人の方に弔辞を依頼するのが一般的です。
葬儀まで日数が少ないため、弔辞を依頼する場合は、葬儀日程が決まったら、速やかに連絡を入れましょう。
通夜式や告別式で着用する喪服を準備します。喪服を持っていない場合には、レンタルするという方法もあります。貸衣裳店だけではなく、葬儀社でも喪服をレンタルすることが可能です。
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