新型コロナウイルスの影響で、自宅で家族葬を行う方が増えています。自宅で葬儀を行う場合は、近所の方のご理解やご協力が必要不可欠です。そのため、葬儀前の周知や、葬儀後のお礼を伝えましょう。
しかし、コロナ禍での近所挨拶は、どのように行うべきなのでしょうか?この記事では、コロナ禍の葬儀における近所挨拶のマナーについて解説します。
まずは、葬儀の近所挨拶の基本マナーについて解説します。
自宅で小規模の葬儀を行う場合は、近所住民の方に周知をしておきましょう。僧侶の方が出入りしたり、お経を読んだりするため、近所住民の方には葬儀をしていることが気づかれます。
周知を怠れば「なぜ、故人が亡くなったことを知らせてくれなかったのか…」と責められる可能性もあります。また、葬儀を知った方が駆けつけてくるかもしれません。
そのため、自宅で小規模の葬儀を行うことを知らせておきましょう。その際に「家族葬で行いますので、参列はご遠慮ください」と添えれば、参列や弔問の対応に追われずに済みます。
自宅で葬儀を行う場合は、近所住民の協力が欠かせません。そのため、葬儀を無事に終えた後に近所挨拶を行いましょう。葬儀の3日後が理想のタイミングです。また、49日法要後に、近所挨拶する方もいます。
葬儀に協力して頂いた近所住民の方には、菓子折りを持参して、近所挨拶を行います。大体2,000円程度の品物を渡します。とくに、食器を借りたり、駐車場を利用させてもらったりした方には手厚いお礼をしましょう。
近所挨拶で、相手が留守にしている恐れもあります。そのため、礼状を用意しておきましょう。礼状を用意しておけば、相手が留守の場合はポストに投函するだけで済みます。
近所挨拶の方法を説明しましたが、コロナ禍では、どのように挨拶すればよいのでしょうか?ここでは、コロナ禍の葬儀における近所挨拶のマナーをご紹介します。
インターホン越しに挨拶するのは、少し残念な気持ちになるかもしれません。しかし、コロナ感染症対策リスクを考慮している常識がある人だと印象付けることができるでしょう。「コロナ禍なので、インターホン越しに挨拶させて頂きます。」と伝えて挨拶をしましょう。
ポストに粗品と礼状を添えて投函しておくのも1つの方法です。礼状に「コロナ禍のため、文面での挨拶で失礼します」と記載しておきましょう。礼状は、封筒に入れずに、ハガキタイプにしておくことで、要件を伝えることができます。
近い距離に暮らしている方ですが、箱菓子などポストに投函できない場合は郵送でお渡しするのも1つの方法です。品物を郵送する場合も、礼状を添えておきましょう。
コロナ禍の葬儀で、近所挨拶をする場合は、コロナ感染症対策をしましょう。インターホン越しに挨拶をしたり、ポスト投函したりするなど、挨拶方法を工夫してみてください。直接、挨拶ができないのは心苦しいと思うかもしれません。
しかし、コロナ感染症対策を行うことで、常識のある人だと印象付けることができます。ぜひ、思いやりを持ちながら、近所挨拶をしてください。
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