コロナ
葬儀のマナー

【例文付き】コロナ禍でのお別れの言葉の書き方マナー

大切な人とのお別れは突然にやってくるものです。コロナ禍で訃報の知らせを聞くこともあるでしょう。また、訃報の知らせと同時に、お別れの言葉(弔辞)を依頼されるかもしれません。

お別れの言葉を依頼されたら、基本的に断らないのがマナーです。そのため、コロナ禍の葬儀とお別れの言葉に関するマナーを押さえておきましょう。

コロナ禍で葬儀には参列していいのか?

結論から説明すると、コロナ禍でも葬儀に参列してよいものとされています。調査会社ASMARQ「コロナ禍での葬儀スタイルに関する調査」でも、大半の方が葬儀に参列していることが分かります。しかし、コロナ禍の葬儀に参列する場合は、コロナ感染症対策に協力をしましょう。

【コロナ感染症対策】
マスクを着用する
アルコールで手指を消毒する
窓や扉を開けて換気をする
一定間隔の距離を空けて座る
会話は慎むように心がける

お別れの言葉とは

お別れの言葉は、別名で「弔辞」とも呼ばれています。生前に故人と親交の深かった人が霊前に捧げる、故人を弔う言葉です。故人様が、どれだけ素晴らしい人であったか、そんな人を失ってどれだけ悲しいかを表して、故人様を送り出すのです。

霊前に捧げるお別れの言葉は、しっかりとした文章にすべきと考える人もいるでしょう。しかし、大切なことは、ご遺族や参列者が聞きやすい言葉で述べること。なぜ、依頼されたのかを考え、エピソードや故人様の人柄が伝わるお別れの言葉を書いてみてください

お別れの言葉を書く際のポイント

お別れの言葉を書く際のポイントを押さえておきましょう。

文字数

葬儀の開始時刻と終了時刻は決められています。挨拶文が長すぎると、葬儀の流れが滞ってしまうため、適切な文字数におさめましょう。文字数にルールは定められていませんが、適切な文字数は800文字~1000文字とされています。

お別れの挨拶をゆっくり読んで、3分程度に収まるか、挨拶文を書いたら読み上げてみましょう。

構成

最初に、故人様との別れを悼む言葉を述べます。その後に、故人様の人柄が分かるエピソードを織り交ぜて、最後にご遺族に対するお悔やみの言葉で締めます。基本的な構成は変わりません。しかし、故人様の人柄が分かるエピソードなどは、気持ちを込めて書き上げましょう。

書き方

お別れの言葉を書く場合は、薄墨で書きます。これは、故人様との別れが悲しくて、文字が涙で滲んでしまうことを意味しています。死を連想させる忌み言葉には注意をして、気持ちを込めて書き上げましょう。

書き上げたものを上包み用の奉書紙で包んで、表面に「弔辞」と書きます。お別れの言葉は、霊前に捧げるだけではなく、喪主やご遺族様の手元に届くことを意識して用意しましょう。

お別れの言葉の例文

□□□□、突然の訃報に驚きました。数か月前まで元気な姿で話をしていたにも関わらず、突然の訃報を受けるとは、誰が予想できたでしょうか。このような形で再会することになり、私の悲しみは募るばかりです。

中学生の頃は、休日になれば□□□□と会うことが楽しく、お出かけを楽しみに感じていました。大学生の頃は、勉強や就職の相談に乗ってくれましたね。悩みがちな私に対して、□□□□は、親身に相談に乗ってくれていました。とても面倒見の良い性格なので、誰からも信頼されていましたね。

就職してからは疎遠になっていましたが、時折交わす電話の声に元気付けられていました。

もう笑い合えないと思うと悲しくて涙が止まりませんが、あなたの笑顔や優しさを手本に歩いていきます。残されたご遺族のためにも、□□□□との思い出を忘れることはありません。安らかなお眠りを祈るばかりです。

ご遺族のみなさん。□□□□さんと突然のお別れで辛かったと思います。どうか、お力落としなさいませんように。

コロナ禍でもお別れの言葉で故人を見送りましょう

コロナ禍でも、大切な故人様を見送るために葬儀に参列するという方が大半です。そのため、お別れの言葉(弔辞)を依頼されたら、お世話になった故人様、御遺族のためにも引き受けるようにしましょう。

葬儀の場で、お別れの言葉を述べる機会は、何度もあるものではありません。そのため、緊張したり不安に感じたりしてしまうでしょう。

しかし、基本的なルールを守れば、誰でもお別れの言葉が述べられます。ぜひ、お別れの言葉の例文を参考にしながら、故人様を見送るために気持ちを込めて書いてみましょう。

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