お墓・納骨

お墓を買うのにローンを組める?活用できるローンや注意点を解説!

葬儀には百万円単位の費用がかかりますが、葬儀をあげただけでは終わりませんよね。

遺骨を納めるためのお墓を立てなければなりません。

しかしお墓の購入には多額の費用がかかるため、おいそれと払えるものではありません。

莫大な資金が必要になるものとして家があげられますが、家はローンで購入する人が多いですよね。

ではお墓に関してはどうでしょう。

ローンを組んでお墓を購入することはできるのでしょうか。

この記事のポイント

  • お墓の購入費用は、永代使用料、墓石代、管理費の3つに大別される
  • お墓を購入する際には、銀行による建墓ローンなどが利用できる
  • 年金暮らしでも、年金を担保にローンを組める石材店もある
  • 借入上限額や使用用途を確認したり、節税効果が見込めない場合ががあるなど注意点もある

お墓の購入費用の総額

お墓の費用の内訳

  • 永代使用料
  • 墓石代
  • 管理費

お墓の購入を検討している場合は、購入費用の総額が気になるでしょう。

2017年に終活ねっとが実施したアンケートによると、平均は150万円~200万円ほどになりました。

お墓を建てる際の費用は大きく分類すると、上記の3つに分類できます。

内訳相場
永代使用料30万円
墓石代120万円
管理費1万円

これらのお墓に建てる際にかかる費用の内訳について、それぞれ確認しておきましょう。

主に永代使用料と墓石代が購入費の多くの割合を占めます。

そのため、お墓を探す場合は、ご自身の予算に見合った墓石を検討するようにすることが大切です。

永代使用料

永代使用料とは、寺院や霊園から土地を借りるために発生する費用のことをいいます。

永代使用料を最初に支払えば、寺院や霊園に支払うものは管理費のみになります。

しかし、これらの費用を納めることによって、先祖代々のお墓を引き継ぐことができるのです。

永代使用料の相場は、全国平均で約30万円ほどになります。

永代使用料は地域によって金額が大きく異なるため、注意しましょう。

とくに首都圏の場合は、永代使用料の相場が高くなり100万円以上することも少なくありません。

永代使用料はお墓の土地を購入する代金ではありません。

永代使用料を支払い購入できるのは、寺院や霊園から土地を借りる権利となるため注意しましょう。

墓石代

墓石代は、お墓を建てる際にかかる墓石にかかる費用のことを言います。

全国平均で約120万円ほどになりますが、地域によって価格相場が異なります。

また、墓石の設置費用や彫刻費用なども墓石代として含まれています。

管理費

管理費とは、寺院や霊園にお墓を管理してもらうために定期的に支払う代金です。

毎年、納める場合もあれば、数十年分の管理費用をまとめて納める方法もあります。

管理費の相場は寺院や霊園の種類によって異なりますが、約1万円(/年)が平均的な相場です。

これらの管理費は、寺院や霊園の水道・電気代の支払いや、墓地の維持や管理に割り当てられます。

内訳管理費の相場
寺院墓地約5千円~1万円
公営霊園約2千円~1万円
民営霊園約5千円~1万5千円

お墓の購入の際に活用できる3つのローン

利用できるローン

  • 銀行による建墓ローン(メモリアルローン)
  • 銀行の多目的ローン
  • 石材店提携の信販系ローン

お墓を建てるための費用は高いことは理解頂けたと思います。

この費用を、現金で一括払いできるという人は少ないでしょう。

現金で購入ができない場合は、ローンを活用することもできます。

ここでは、利用できる3つのローンをご紹介します。

銀行による建墓ローン(メモリアルローン)

メモリアルローンは別名「建墓ローン」と呼ばれいます。

お墓の購入代金に使用することを条件に、借り入れの限度額や金利などの借入条件を優遇してもらえます。

他のローンと比較すると金利が安く、ある程度まとまったお金を借りることができます。

メモリアルローンは、返済期間を長めに設定できたり、生活に影響が出ない範囲で借り入れができます。

とても便利なサービスですが、提供している銀行が少ないので注意して下さい。

銀行の多目的ローン

銀行の多目的ローンは、名前の通り、さまざまな目的に応じてローンが組めるサービスです。

メモリアルローンが利用できない場合に、検討してみる方が良いでしょう。

その理由は、多目的ローンは便利な反面で金利が高いという特徴を持っています。

また、メモリアルローンと比較すると返済期間が短めに設定されているケースが多いです。

そのため、メモリアルローンの次に検討した方が良い銀行ローンと言えます。

石材店提携の信販系ローン

お墓を建ててくれる石材店が信販会社との提携によって、ローンを受け付けてくれることがあります。

このローンの魅力は、契約時にローンの手続きを済ませられるという点です。

そのため、ローン手続きの時間を短縮したい場合に検討してみると良いでしょう。

借入金額の上限や金利、返済回数は石材店によって異なります。

ばらつきがあるため、契約前にはローンの内容について必ず確認しておきましょう。

年金暮らしでもローンが組めるか

お墓を建てようと若い頃に思う人は少ないでしょう。

実際に、お墓を建てることを検討している方の多くが高齢者の方です。

そのため、年金暮らしでもローンが使用できるのかは気になるところです。

結論を説明すると、年金暮らしの方でもローンを組む方ができます。

そのため、年金受給者であっても、お墓を建てたいとお考えの人は、まずは相談してみて下さい。

お墓の購入費用をローンで賄う場合の5つの注意事項

お墓の購入費をローンで賄えるのは大変便利ですが、以下のような注意点もあります。

注意事項

  • 借り入れ上限額
  • ローンの使用用途を確認
  • 審査に通る必要がある
  • 金利を確認する
  • 生前にお墓を購入した場合は節税効果が見込めない

借り入れ上限額

お墓のローンで、葬儀代金も賄う人がいます。

しかし、ローンは借り入れ上限額が決まっていることが多いです。

そのため、余裕を持たせた資金計画をしなければ、途中でお金が足りなくなってしまう危険性もあります。

そのため、資金にゆとりを持たせて、お金を借りるようにしましょう。

ローンの使用用途を確認

ローンの融資は使用の用途が限られています。

墓地の敷地代・墓石代・工事費用・仏壇・仏具の購入費・葬儀代などが主な使用用途です。

これ以外の使用用途ではローンの使用用途として認められません。

そのため、ローンの使用用途は、事前に確認しておきましょう。

審査に通る必要がある

お金を借りる以上、審査を通らなければ、融資を受けることはできません。

一般的に、ローン審査の通過条件としては

  • これまでカードローンの利用履歴がないこと
  • そして利用目的がハッキリしていること

が挙げられます。

言い換えれば、これまで無難に金融機関と信用を保てている場合は、審査に通りやすくなっています。

金利を確認する

ローンは便利ですが、建墓費用に金利分が上乗せされます。

たとえば、200万円を金利6%で、5年(60回支払い)で借りたとします。

すると、毎月の返済額は38,665円で、支払い総額は2,319,900円となります。

319,900円も利子が付くのであれば、現金で支払えるのであれば現金払いしておいた方がお得です。

ローンの返済に追われないようにするためにも、金利がいくら上乗せになるのかの確認を必ずしましょう。

生前にお墓を購入した場合は節税効果が見込めない

相続税の基礎控除以上の資産を持っている方が生前に墓を購入した場合は、相続税の対象となる相続財産が減ります。

すると、結果的に節税対策になります。

しかしローンで購入して完済前に亡くなった場合はその効果が得られません。

多くの資産を持っている方は、生前に現金一括払いで購入する事をオススメします。

まとめ

この記事のポイント

  • お墓の購入費用は、永代使用料、墓石代、管理費の3つに大別される
  • お墓を購入する際には、銀行による建墓ローンなどが利用できる
  • 年金暮らしでも、年金を担保にローンを組める石材店もある
  • 借入上限額や使用用途を確認したり、節税効果が見込めない場合ががあるなど注意点もある

いかがでしたでしょうか。

今回はお墓をローンで購入できるかというお話をしました。

お墓の購入には莫大な費用が掛かるため、ローンを組んで購入したいと考える方は多いでしょう。

借り入れに上限がある、審査に通る必要があるなど、基本的には一般的なローンを変わりません。

ご自身の経済状況をよく考慮したうえで、きちんと返済計画を立てましょう。

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