お仏壇は、自分でお手入れするのが怖いと感じる人もいます。しかし、放っておいてしまうとホコリが溜まってしまいます。お仏壇は、ご先祖様の魂が宿っている場所なので、敬意を払いキレイな状態を維持してあげましょう。
正しい方法を把握しておけば、自分で掃除することも可能です。この記事では、お仏壇のお手入れ方法について分かりやすく解説します。
まず、お仏壇のお手入れ方法の基本と種類別のお手入れ方法を把握しておきましょう。
基本的には、柔らかい布で乾拭きをします。汚れが気になり、水拭きをしたい場合は、水に浸した後に硬く絞りましょう。また、水拭きをした後に、乾いた布で拭きます。お仏壇に水分が残ると、カビの原因になるため気をつけてください。
掃除グッズとして、柔らかい布や綿棒、毛バタキを購入しておきましょう。これらは、100円ショップで購入できます。
仏壇・仏具店では、仏壇用クリームやスプレー、金属磨きなどの掃除用品が販売されています。お仏壇を大切にしたい方は、これらの掃除用具を購入してみてください。
唐木仏壇の掃除方法は、次の通りです。
1. お掃除を始める前に、仏様に挨拶をする
2. 元の状態に戻せるように写真撮影をする
3. お仏壇から仏具を取り外す
4. 乾いた布と毛バタキでホコリを取り除く(※汚れが気になる場合は、硬く絞った布で水拭きも可能)
5. 仏壇用クリームで磨く
6. 仏具をキレイにする
7. お仏壇の中に仏具を設置する
8. お掃除を終えた後に、仏様に挨拶する
金仏壇の掃除方法は、次の通りです。金仏壇はデリケートなため、必要以上に触らないことが大切です。専用のブラシやスプレーでホコリを取り除きましょう。
1. お掃除を始める前に、仏様に挨拶をする
2. 元の状態に戻せるように写真撮影をする
3. お仏壇から仏具を取り外す(※漆や金箔が施されているため、慎重に取り扱う)
4. 乾いた布と毛バタキでホコリを取り除く(※汚れが気になっても水拭きはできない)
5. 仏具をキレイにする
6. お仏壇の中に仏具を設置する
7. お掃除を終えた後に、仏様に挨拶する
お仏壇のお手入れ方法をご紹介しましたが、気を付けなければいけないこともあります。ここでは、お仏壇のお手入れをする際の注意点をご紹介します。
お仏壇は水気に弱いです。水気が残るとカビが発生します。そのため、梅雨の時期や雨の日のお仏壇のお手入れは控えるようにしましょう。天気のよい日にお仏壇の掃除をすれば、カビが発生する心配もありません。
お仏壇には、仏飯器や高月(高坏)、香炉などさまざまな仏具が置かれています。これらの仏具は、所定の位置に置かなければいけません。お仏壇を掃除するために、仏具を取り外したら、元の位置に戻せなくなってしまった…というトラブルは少なくありません。
このようなトラブルを避けるためにも、仏具を元の状態に戻せるように写真撮影をしておきましょう。
お仏壇に欠かせないものとして、灯明(ローソクの灯)があります。従来は、蝋燭に火を付けるのが主流でしたが、火事が起きないように電気式のローソクが増えました。
電気ローソクの電気配線を注意しなければ、配線を引っ張ってしまって、仏具を落としてしまうという事態を招いてしまいます。このようなトラブルを招かないためにも、電気ローソクの電気配線に気をつけましょう。
金仏壇などデリケートな仏具は、触らないことが無難です。漆の部分を触ると指紋が付いて汚れが目立ったり、金箔が剥がれ落ちてしまったりします。
大切なお仏壇をキレイな状態を維持するために、毛バタキやスプレーでホコリを取り除くなど、日頃から掃除をしておきましょう。ホコリを取り除いておけば、お仏壇を掃除する機会を減らすことができます。
お仏壇のお手入れをする際は足元の安全性を確保してください。椅子などを使用して、仏壇を掃除するなど、グラグラと動く足元だと転倒して仏具を破損してしまうかもしれません。
このようなトラブルを防ぐためにも、足場の安定性を確保して、お手入れをしてください。
お仏壇は、ご先祖様の魂が宿っています。そのため、敬意を払って、お手入れをしましょう。合掌した後に、毛バタキやスプレーでホコリを取り除くなど、簡単なお手入れをしておけばお掃除の回数は少なくできます。
お仏壇はデリケートなため、簡単な掃除をこまめにして、キレイな状態を維持しましょう。このようなお手入れをしておけば、ご先祖様も喜んでくれるはずです。
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