家族葬

家族葬とは?費用やマナー、デメリットなどのまとめ

近年、葬儀の形式は多様化しており、その中で注目されているのが家族葬と呼ばれる方法です。具体的に家族葬とはどのような方法で行われるのか、メリットやマナーなどを紹介します。

家族葬とは

家族葬とは、身内や仲の良い友達、近所の人などを中心として行われ、大規模ではないアットホームな葬儀のことを指します。亡くなった人と仲の良かった人や関わりの深かった人だけで別れの儀式を行うことによって、遺族にとって精神面で負担の少ない葬儀だともいえるでしょう。

家族葬に明確な定義はありませんが、一般的には参列者の人数は1名~20名ほどであり、基本的な葬儀と同じく僧侶を依頼をするケースが多いです。

もともとは家族葬ではなく一般葬が多く行われていましたが、最近は家族葬の需要は増えています。特に首都圏では、一般葬を選択する方よりも、家族葬を選択される方が多くなっています。家族葬を選択する人が増えている理由は、現在の人付き合いや葬儀にかける費用など価値観にマッチしていることが最大の理由だといえるでしょう。

また、近年では亡くなる人の年齢もあがっており、交流のあった友人や知人が少ないという人も増えていることが特徴です。そのため、葬儀に参列する人の人数が減っており、一般的な葬儀も規模が小さくなっている傾向にあるほどです。

さらに、自分の葬儀についての考え方については「葬儀は簡易的なものでもよい」と考える人がおよそ86%、自分の葬儀では家族や親族だけで送ってほしいという人が約84%といったデータも出ています(出典:マクロミル Web アンケート 調査施設調査数1030人)。

このように、自分に万が一のことがあった際には知人や会社の人間などの大勢の人々を集めて行う葬儀ではなく、気の知れた身内だけで葬儀を行ってほしいと考える人が多いのです。家族葬は、現代の人々にマッチしている葬儀スタイルだといえるでしょう。

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家族葬のメリット・デメリット

家族葬は親族や仲の良い友人だけで行える小規模な葬儀であり、家族の考え方によってはメリットも多いです。しかし、デメリットもあるため、メリットとデメリットの両方をしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

家族葬のメリット

まずは、家族葬を行う2つのメリットを紹介します。

1つ目が、亡くなった人とゆっくりと別れの時間を過ごせることです。従来の葬儀の場合、参列者の人数が多くなるため周囲に気を使い、1人1人に対応しなければなりません。

しかし、家族葬の場合は親族と関わりの深い人や故人と仲の良かった友人だけが参列するため、対応する遺族の精神的な負担が軽減されます。また、家族で最後のときをゆっくり過ごす時間も増えるため、家族で故人との思い出話に花を咲かせたり別れの時間を受け止めたりすることにもつながるでしょう。

2つ目が、葬儀のスタイルが自由に決められることです。家族葬は、家族や仲の良い友人知人だけで行われるため、周囲の目を気にすることなく家族が希望する内容で葬儀を進められます。

たとえば、生前に趣味を楽しんでいる写真や作成した物などを飾るケースもあります。ほかにも、一般的な葬儀と比べると葬儀にかかる全体の費用も大幅に削減できることがなど、色々なメリットがあります。

家族葬のデメリット

家族葬を行うデメリットは、事前に知人や仕事関係の人などに、葬儀は家族葬で行うことなどを知らせなければならないことです。

また、葬儀の費用は一般的な大きな規模の葬儀費用と比較して抑えられることがメリットでもありますが、家族葬では参列者が少ないため香典が当然少なくなり、香典では費用をまかなえないことも多いです。

知人などが家族葬に来た場合、せっかく足を運んでもらい、参加をしたいという気持ちを無下にもできないため、料理を振舞ったり用意したりと想定外の対応を取らなければならないケースもあるでしょう。また、家族葬への参加を断った知人や友人が後日葬儀後に自宅へ弔問に来る場合もあり、訪れた人への 返礼品を用意したり接客をしたりと、葬儀後の日々が慌ただしくなってしまうことも少なくありません。

親戚など比較的故人と近い間柄の人に葬儀のことを伝えていなかった場合などには、「なぜ葬儀へ参列させてくれなかったのか」と責められることもあります。家族葬を考えている場合には葬儀後の相手との付き合いも考えたうえで、誰を葬儀へ呼ぶのか慎重に考える必要があるでしょう。

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家族葬を行うときのマナー

家族葬では、葬儀を執り行う際のマナーがあります。訪れた人や葬儀へ呼ぶ人に失礼のないよう、しっかりとマナーを確認しておくことが大切です。

家族葬に誰を呼ぶかを考える

基本的に、家族葬は家族や親族だけで行うことが一般的です。しかし、親族といっても幅は広く、どの程度の関係性まで参列の案内を送るべきか悩む人も多いでしょう。

家族葬を知らせる親族は、一般的に故人の子どもや配偶者、親兄弟など家族や亡くなった人の子どもとその家族、配偶者の 家族やその兄弟といった、近い間柄の親族となります。どの関係の親族まで参加をしてもらうのかを明確にしておくことで、後のトラブルを防ぐことにもつながるでしょう。

参列の案内をすべき間柄に明確な決まりはないため、マナーとしては亡くなった人と仲の良かった知人や友人にも参列を呼びかけでもよく、迷うような間柄であれば、家族葬に呼ぶのもいいでしょう。

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家族葬の訃報の連絡について

家族葬を行う場合でも、通常の葬儀と同じように訃報の連絡を行います。伝える内容は、葬儀の日時や葬儀場の場所などです。

親族であっても、家族葬に呼ばないのであれば訃報ではっきりと家族のみで行うことを伝える、もしくは葬儀を行った後に家族葬で執り行った旨を伝える必要があります。

仕事関係の人に伝える際のマナー

故人や遺族が会社員であれば、会社に対して亡くなったことを伝えなければなりません。故人が会社員の場合、会社側が葬儀の対応をすることも多いためです。家族葬で、親族のみで葬儀を執り行う際には家族葬であることを伝える必要があります。

遺族が会社員の場合、一般的には会社で忌引き休暇が認められているため、会社の規則に添って休暇を取得する申請も行いましょう。休暇申請の際には、弔問や香典の対応を取る会社もあるため、家族葬で行うため弔問は不要であるという点を伝えておくことが大切です。

会社に連絡する際には、上司もしくは総務に電話で報告をします。親族の誰が亡くなったのかを伝え、忌引き休暇の取得についての対応方法についても同時に確認しておくとスムーズです。会社での立場にもよりますが、場合によっては葬儀は一般的な葬儀スタイルではなく家族葬で行うことを伝える必要があるでしょう。

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参列が不要である旨を伝える際のマナー

家族葬で行い、親族以外の友人や知人に参列を断る場合 、葬儀に関する事前の連絡は行わず終了してから報告することも多いです。しかし、家族葬への参列をしっかりと断る必要があります。

しっかりと参列を断っておかなければ、葬儀が行われることを知らされた相手も参列すべきか遠慮すべきか迷ってしまい、失礼にあたるためです。葬儀の参列を断る際には、なぜ断るのか理由も伝えましょう。亡くなった人や遺族の希望で親族のみの葬儀を行うことを伝えておけば、不満や悩みを抱く人もおらず、葬儀後の関係が悪化せずに済みます。

家族葬に参列するときのマナー

家族葬は行う側だけではなく、参列する側にもマナーがあります。遺族に失礼にならないよう、家族葬のマナーをしっかりと確認しておきましょう。

訃報の際に葬儀に関する案内があれば参列する

訃報は、一般的に亡くなった人と親しかった場合、葬儀に関する日時や場所などが明記されています。遺族から訃報の連絡を電話や直接伝えられた場合は、参列すべきなのか迷う必要はないでしょう。

さらに、書面でのご連絡があった場合、故人が亡くなった旨、の葬儀に関する内容が表記されていたのであれば 参列すべきだといえます。判断が難しいのは、亡くなったことについての記載があるものの葬儀についての内容が記載されていない場合です。

葬儀についての案内がない場合、参列を断る旨が記載されていれば、葬儀には行かない方が良いでしょう。また、はっきりと参列を遠慮してほしいといった内容が書かれていなかったとしても、葬儀に関する情報が情報がなければ特に連絡はせず、参列しないという判断が賢明です。

家族葬に参列する際の服装

家族葬に参列する際の服装は、一般的な葬儀と同じと考えて問題ありません。

礼服もしくは喪服を着用し、男性はダブル・シングルのどちらを選んでも良いですが、黒のスーツを着ましょう。白いシャツに、靴・靴下・ネクタイを黒にすることがマナーです。

女性は黒のアンサンブルもしくはワンピーススーツなどを着用します。肌は露出しないよう注意し、ストッキング・バッグ・靴は黒で統一することが一般的です。

学生の場合は、学校の制服、もしくは学校指定の服装がない場合には落ち着いた色の洋服で参列します。

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香典を用意すべきか

家族葬では、通常の葬儀とは異なり香典を用意しても家族が辞退するケースが一般的です。

故人が亡くなった連絡が入った時点で香典や供花を遠慮するといった内容を案内があった場合には、従うことがマナーだといえます。「気持ちだから」という理由で香典などを渡しても、遺族は香典返しを行わなければならず負担となる場合があるためです。

香典を遠慮する内容の記載がなく、香典を渡す場合、平均金額の目安は亡くなった人との間柄や自身の年齢によって異なります。友人や知人の葬儀であれば5000円~1万円が目安ですが、親しい間柄であればそれ以上の金額を渡してもいいでしょう。

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家族葬の費用

一般的な葬儀の費用の目安は、全国平均で葬儀・飲食・寺院の費用を合わせて約195万円です(出典;日本消費者協会アンケート調査)。

葬儀の費用は遺体を搬送する費用、お通夜告別式火葬に必要となるものや人件費を含んだ費用です。飲食費用は参列者の飲食代と人件費のことであり、参列人数が多くなれば費用は高額になります。寺院へ支払う費用とは、葬儀で読経戒名を依頼する際のお礼で渡すお布施のことです。

家族葬の場合は、参列者が親族のみのため、飲食屋にかかる人件費は少なく、一般葬と比較すると費用を削減できます。家族葬の一般的な費用は120万円ほどで、通常の葬儀と比較して80万円ほど出費を抑えることができます。

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家族葬の流れ

家族葬を行う際の 流れを確認しておくことで実際に行う際にもスムーズに進めることができるでしょう。実際の流れを確認し、シミュレーションしておくことが大切です。ここでは家族葬の流れを簡単に紹介します。

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亡くなってからお迎えまでの流れ

基本的に、葬儀社に電話を入れれば24時間365日 葬儀社のスタッフが対応してくれます。病院もしくは亡くなった場所まで、30分~1時間程度で迎えに来てくれることが一般的です。

亡くなってから24時間以内は火葬できないことが法律で定められているため、故人を安置しなければなりません。安置する場所は、葬儀社もしくは自宅付き添いなどから選べます。

納棺から納骨までの流れ

翌日以降に、納棺や通夜、告別式などが行われ、故人との最後の時間を過ごします。火葬の予定に合わせて出棺し、亡くなった人との最後の別れをしたら火葬をして納骨という流れです。葬儀がすべて終わった後、埋葬許可証が渡され、後払いの場合は支払いを行うことになります。

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最近では一日葬や直葬など、「できるだけ簡素に見送りたい」というご要望を特に多くいただきます。
しかし、「予算を抑えたい」「故人の遺志だから」という理由だけで深く考えずに決めてしまうと、思わぬトラブルが発生し、後悔や心労の残るお別れになりかねません。

葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
故人様の遺志のみならず、ご親族の意向や、故人様の交友関係、菩提寺とのお付き合いなど、
様々な観点からじっくりと検討する必要があります。

私共「葬儀コンシェル」は、頂いたご質問・ご要望に的確にお答えするのはもちろんのこと、
お客様を取り巻く様々な状況・ご要望を整理しながら、最適なお別れの形を提案させていただきます。

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