葬儀や法要で渡す「お花代」は、どのような場合に渡すものなのでしょうか?どのように渡すのでしょうか?この記事では、お花代の渡し方について分かりやすく解説します。
ぜひ、葬儀や法要の予定がある方は、この記事を参考にしてみてください。
お花代には(1)供花を賄うための金銭 (2)葬儀費用の相互扶助の香典として渡す金銭の2つの意味を持ちます。
供花は葬儀だけに送るものではありません。四九日法要や一周忌でも渡すものです。
また、家族葬を選ぶ方が増えたため、葬儀後に訃報を聞くケースも増えてきました。葬儀を終えてから長い期間が経過していた場合、香典を渡すのは失礼となります。そのため、香典の代わりとして「お花代」を渡すのです。
お花代を渡す場合はマナーを守りましょう。
お花代の封筒は、白色の封筒を使用します。表面に「御花代」と記載して、その下にフルネームを記載しましょう。連名で出す場合は、左から順番に立場が高い方から指名を記載していきます。4名以上になる場合は「〇〇一同」と記載して、封筒の中に全員の氏名を書いた用紙を同封しましょう。
封筒の裏面には、住所と金額を記載します。金額を記載する場合は、数字の改ざんが行われないように漢数字(壱・弐・参・伍・拾・仟・萬・圓)を使用してください。
金額は目的によって包む金額が変わります。供花を賄う金品として渡す場合の平均費用相場は1万円~2万円です。
葬儀を終えた後に訃報を知り、香典の代わりにお花代を渡す場合は、故人様との関係性によって包む金額が変わります。
古いお札を用意して、肖像画が裏面で下に来るように封筒の中に入れましょう。肖像画がすすり泣いているように包みます。
葬儀に参列をして、香典とお花代を渡す場合は受付担当者に手渡します。袱紗の上に乗せて「こちらはお花代になります」とお伝えして渡しましょう。遠方などで葬儀に参列ができない場合は、喪主宛てに現金書留で送ります。
後日弔問時に渡す場合は、お仏壇前で焼香した後に「お花代をお供えしても宜しいでしょうか?」と尋ねて供えましょう。
お花代を渡す場合は、以下の点に注意してください。
お花代の金額は、平均費用相場より高く入れるのは控えましょう。お花代を受けったら、香典と同じように1/2から1/3程度の金額の品物をお返ししなければいけません。高額なお花代を受け取るとお返しが大変になってしまいます。
また、葬儀の香典やお花代は、他の参列者と足並みを揃えることが大切です。そのため、高額なお花代は渡さないようにしましょう。
ご遺族の中には、ご香典や供え物、供え花などを受け取らないと決めている方もいます。それは、返礼品の準備などに追われずに、故人様と最期の時間をゆっくり過ごしたいと考えているからです。そのため、ご厚志お断りと記載されていたら、お花代を渡すのを控えましょう。
お花代は香典の役割を持つものと説明しましたが、葬儀に参列する場合は香典を渡しましょう。別途、供花を賄う金銭を渡したい場合は「御香典」「御花代」の2つの封筒を準備して、別々で渡すことになることを覚えておきましょう。
お花代は(1)供花を賄うための金銭(2)葬儀費用の相互扶助の香典として渡す金銭 の2つの意味を持ちます。これらの意味を理解して気持ちを込めて渡しましょう。
葬儀を終えてから、長期間の日数が空いたにも関わらず香典を渡すと印象が悪くなってしまいます。このような場合に、お花代を渡すのです。このようなマナーを覚えておき、恥ずかしい思いをしないようにしましょう。