新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらず、変異株までも登場してしまいました。まだまだ心休まる時は訪れないようです。葬儀は「不要不急」にはあたらないため、緊急事態宣言下でも行うことができます。気になるのはマスクのマナー。感染拡大を引き起こさないためには、どんな点に注意すべきなのでしょうか?
マスクの主な役割は「飛沫感染」を防ぐこと。マスクにはあまり効果がないと言われたこともありましたが、現在は家庭用の不織布マスクでも、飛散抑制効果(自分から出た飛沫を抑制できる)があることが理研(理化学研究所)のシミュレーションデータで実証されています。
逆に、隙間があると飛散量が増えてしまうので、しっかりと上部ワイヤーを曲げ、鼻まで覆うようにしてつけることが重要です。
鼻が出ていると、自分の鼻から飛沫が出ていってしまいます。また、人が出した飛沫を吸い込んでしまう危険性もあります。自分自身のためでもあり、他者への気遣いとしても鼻までしっかり覆って着用しましょう。
不織布マスク意外にも、布マスク、ウレタンマスクなど、さまざまなマスクが登場しました。ファッション性が高かったり、小顔効果があるカラーリングだったり、マスクを楽しむという商品も多数登場しています。しかし、一番飛散抑制効果が高いのはやはり不織布マスク。安全性を考えると不織布マスクでの出席がベストと言えます。
ちなみに、喪服=黒となったのはここ100年ほどのこと。各葬儀社によると、色は白でも問題ないとのことです。
各葬儀社は、ガイドラインに従っての葬儀を執り行っています。参列中は常時マスクを着用し、人との距離を取って会話を控えることが大切です。こまめに手指を消毒すれば、感染リスクは減らせます。
葬儀では、通夜ぶるまいや精進落しといった食事をする機会もありますが、できるだけマスクを外さず、飲食中の会話は控えるように心がけることが、参列者の大事なマナーです。
ご遺族は不安と悲しみの中、ご葬儀をされています。参列者がマスクのマナーを守り参加すれば、ご遺族への余計な負担も軽減でき、感染拡大予防にもつながります。亡くなられた方、ご遺族への敬意と弔意を表すために、マスクをしっかり着用して参列しましょう。