新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、私達の生活すべてを変えてしまいました。中でも「マスクマナー」が問われるようになったことは、以前との大きな違いと言えます。
コロナ禍でも葬儀は行われていますが、気になるのがマスクの色。白い不織布マスクで良いのか?と気になる方も多いようです。
新型コロナウイルスの感染経路は「接触感染」と「飛沫感染」。現在、不織布のマスクのほうが飛沫感染を防ぐ効果が高いことがスーパーコンピューター「富岳」によって計算されています。
葬儀社では基本的に不織布マスクを着用。2020年はマスク不足だったこともあり、白を着用していたそうです。
一時期「葬儀の時は黒マスク着用がマナー」という記事が出ましたが、各葬儀社の見解は「色よりも正しく着用しているかが重要」というものでした。
そもそも、喪服=黒となったのは明治時代から。明治天皇のご葬儀で西洋化の一貫として、欧米と同じ黒い喪服を着用したのがはじまりです。平安時代などは元々「素服」、染めていない白い服が喪服だったそうですよ。
葬儀におけるマスクのマナーとして重要なのは、色よりも感染予防対策のガイドラインに従い、不要な感染を防ぐことです。
不織布マスクは金具を曲げて、きちんと密着させることで効果を発揮します。布マスクでも効果は期待できます。ただ、こちらもしっかり鼻まで覆い、飲食時以外には常時着用することが必須。金色やレインボーカラーなど、あまりにカラフルな布マスクは避けたほうが無難ですね。
どうしても気になる場合、最近は色がついた不織布マスクも販売されています。黒もありますので、ご葬儀の時に着用してみても良いかもしれません。
コロナ禍でのご葬儀は、遺族も参列者も不安を抱えています。少しでもリスクは軽減したい。そのために、マスクは感染予防に重要な役割を果たします。正しく装着し、最期のお別れを滞りなく行えるようにしましょう。