結婚式と違って、訃報は突然舞い込んでくることもあるものです。予定が合えば最期の機会にお通夜や葬儀に参列することもできますが、タイミングによっては難しいこともあるでしょう。すでに入っている予定をキャンセルできれば良いのですが、遠方だったりどうしても外せない用事が入ってしまうと、参列も難しくなります。
そのようなときは弔電を出すことによって、哀悼の意を表すことができます。「哀悼の意」という言葉は弔電の中の言葉ですので、実際の会話では使用しないように気をつけましょう。葬儀の弔電は喪主に送るものですから、喪主から見た親族などの呼び方には注意しておかなくてはなりません。そこで、この記事では親族を呼ぶときの敬称を紹介します。
第一親等の親族とは、喪主の両親、配偶者の両親、娘や息子にあたります。故人が喪主にとってどんな関係にいたのかで呼び方がかわります。
長女や次女、長男や次男といった兄弟が生まれた順番に関しては特に決まりはありません。
基本的には故人にとって最も近い親族が葬儀を行うことになるため、一親等親族の敬称のほうが電報では使われますが、喪主の両親がすでに他界していて祖父や祖母の葬儀を行うようなケースや兄弟の葬儀を行うケースでは呼び方はそれほど難しくありません。
家族ぐるみの付き合いをしていた場合、例えば娘の友人の祖父の葬儀などの知らせが入ることもあります。そのようなときに気を付けなくてはならないのが、一番仲の良いのが娘の友人だとしても、葬儀の喪主を誰か勤めているか確認しなければなりません。
娘の友人が喪主というケースは少なく、その両親が喪主になっていることが殆どです。娘の友人目線で「ご祖父様」と出してしまうと、喪主である両親からしてみると違和感を感じます。喪主と個人の関係性がわからない場合は葬儀場に確認をすることで教えてもらうことができますので、間違えがないように気を付けましょう。
参列することができれば弔電を出す必要はありませんが、弔電が必要になる場合は家族構成などを予め確認しておくようにしましょう。喪主がわからなかったり確認ができなかったときは、故人の名前+ご遺族様としても問題ありません。弔電の内容に困ったときはNTTの例文などを参考にして見るのも良いでしょう。マナーはもちろん大切ですが、弔電は亡くなった方とご家族に気持ちを伝えるものですので、テンプレートに頼りすぎず、自分の気持ちをしっかりと言葉にすることで故人様も喜ばれるでしょう。