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コロナ禍で注目を集める「骨葬」とは?メリット・デメリットを解説!

コロナ禍で注目を集める「骨葬」とは?メリット・デメリットを解説!

都内では認知されていないですが、骨葬という形式の葬儀があります。地方で行われている形式の葬儀ですが、コロナの影響で注目度が高まってきています。骨葬とは、どのような葬儀なのでしょうか?

この記事では、注目を浴びている骨葬のメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

骨葬とは

骨葬とは、火葬後に葬儀を行うことをいいます。祭壇に骨壺と位牌を祀り、告別式を行う形式の葬儀です。一般的には、遺体が入った棺を祭壇前に安置して葬儀を行いますが、骨壺も珍しい形式ではありません。

東北地方や九州地方、北海道を中心に行われています。このような地方では、農業や漁業の繁忙期を避けて、余裕のあるときに葬儀を行っているのです。このような背景から、地方では骨葬が選ばれています。

東京では骨葬は珍しいかもしれませんが、コロナ感染症対策で骨葬を選択する方も増えてきて、認知されてきています。

骨葬のメリット

骨葬を選ぶと次のようなメリットがあります。

遺体の状態に関わらず葬儀が行える

電車の人身事故で亡くなった場合は、遺体が大きく損傷していることもあります。生前に近い姿にエンジェルメイクすることはできますが、完全に修復は行えません。このような場合に、骨葬を選べば、遺体の状態を気にせずに葬儀が行えます。

落ち着いた頃に葬儀が行える

ご遺族や親族の都合のよい日程で葬儀が行えることも、骨壺の魅力です。

一般的な葬儀では、遺体が腐敗する前に通夜式と告別式を行わなければいけません。しかし、告別式前に火葬しておけば、遺体の腐敗を気にせずに済みます。そのため、好きなタイミングで葬儀を行うことができるのです。

会場の選択肢が増える

通常の葬儀では、遺体が入った棺を祭壇前に安置しなければいけません。そのため、安置できるスペースが必要になります。

その一方で、骨壺は気軽に持ち運ぶことができます。従って、葬儀会場だけではなくホテルやレストランで葬儀を行うことができます。会場の選択肢が増えることも骨葬ならではの魅力です。

遺体搬送費を安く抑えられる

海外出張中など遠方で家族が亡くなった場合は、遺体を搬送しなければいけません。遺体を搬送する費用は想像以上に高額です。距離が遠距離になるほど搬送費は高くなります。

しかし、火葬して遺骨の状態にしておけば、遺体搬送費を安く抑えられます。

感染症の拡大防止が行える

エボラ出血熱やペストなど特定の感染症で亡くなった場合は、感染症対策して死亡後24時間以内に火葬する必要があります。

遺体から感染症拡大する恐れもあるので、放置してはいけません。そのため、感染症拡大防止のために骨葬が選ばれます。新型コロナウイルス感染で亡くなった方も、早めの火葬が推奨されています。

骨葬のデメリット

次に、骨葬のデメリットについてご紹介します。

最後に故人の顔が見られない

葬儀では、亡くなった方のお顔を拝見することもあります。顔を見て最後のお別れを伝えたい参列者の方もいるでしょう。

しかし、骨葬は祭壇前に骨壺と位牌を飾って行う形式の葬儀なので、故人の顔を見ることはできません。骨葬に招待する参列者には、事前に事情を説明しておきましょう。

ご遺族や親族の負担が増える

通常の葬儀は、通夜式から告別式、火葬式までを連日で行います。しかし、骨葬を選ぶ場合は葬儀が別日で行われるため、親族が何度も集まらなければいけません。遠方に住む親族には大きな負担となってしまいます。

周囲の同意が得られないことがある

東北地方や九州地方、北海道では骨葬は認知されていますが、都内では認知されていません。親族の方の中には「生前にお世話になった方に、故人の最期の顔を見て欲しい」と願う方もいるでしょう。

また「骨葬をあげて参列者に理解が得られるのか」と心配する方もいます。このように周囲の同意が得られないことも多いです。そのため、骨葬を行う場合は親族の方に相談するようにしましょう。

僧侶の了解が得られないことがある

ご先祖様のお墓を守ってくれている菩提寺との付き合いがある方は、僧侶の了解を得る必要があります。僧侶の了解を得ないまま、勝手に骨葬を行うと納骨を断られてしまうかもしれません。

このようなトラブルを避けるためにも、骨葬前に菩提寺に相談をしておくようにしましょう。

コロナ禍の選択肢である骨葬を検討してみよう

骨葬はコロナ感染症対策として選択される葬儀形式の一つです。葬儀前に火葬をしておくことで、都合がよいときに葬儀が行えるというメリットがあります。新型コロナウイルスの影響で、葬儀の手配が難しくなってきています。

緊急事態宣言中は、どのような葬儀にすべきか迷うことでしょう。このような場合は、骨葬を選択することを視野に入れてみましょう。

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