故人が入院してお世話になっていた病院への治療費の支払いとお礼は、いつ行えばよいのでしょうか?お世話になった方に対しては、正しい方法でお礼を伝えたいものです。
この記事では、病院の方へのお礼の伝え方と治療費の支払い方法について分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
生前に故人が入院をしていてお世話になっていた場合は、医師や看護師にお礼を伝える必要があります。故人がお世話になった医療従事者に対して、失礼がないように挨拶をしましょう。
病院の治療費の支払いとお礼は、葬儀の翌日に済ませてください。遅くても、1週間以内には手続きを済ませておきましょう。
葬儀後の喪主や遺族は忙しいものですが、お世話になった方々には早めに挨拶するのが基本マナーとなっています。
病院に挨拶へ行く場合は、地味な平服やブラックスーツを着用すれば問題ありません。喪服を着用する必要はありませんが、地味な服装を選んでください。
医療費は白色の無地の封筒に入れて用意をしておきます。釣銭が出ないように用意しておくとスマートな対応になります。
また、お世話になった医師や看護師に感謝の気持ちを伝えたい場合は、箱菓子を用意しておきましょう。しかし、病院の方針で贈り物を受け取らないと決めているところもあります。
「〇〇入院中(入所中)には、大変お世話になり、ありがとうございました。皆様のお蔭で〇〇は本当に安らかに旅立っていくことができました。葬儀も滞りなく済ますことができました。皆様もどうかご自愛ください。本当にありがとうございました。」
次に、病院の治療費の支払いとお礼に関する質問をご紹介します。
診療行為の対価は、治療費に含まれています。本来の医療業務を行っているだけで、謝礼を求められる理由がないと考えられているため、謝礼の受け取りを拒否しているのです。実際は、患者さんが箱菓子を持参してきた場合は、受け取ってくれることが大半です。
しかし、国立病院の場合は、謝礼の受け取りは国家公務員法の服務規律違反に該当する恐れがあります。そのため、謝礼の受け取りを拒否されてしまうかもしれません。
謝礼金を渡すのは好ましくありません。担当医や担当看護師に渡したい気持ちも分かりますが、不公平感が出てしまいます。
病院側も謝礼金の受け取りを拒否していることが多いです。そのため、謝礼を渡したい場合は、医療従事者の方で分け合えるような箱菓子を渡すようにしましょう。
コロナ禍で医療従事者は慌ただしくしています。また、コロナ感染症の患者が入院しているため、気軽に挨拶にいけなくなりました。このような場合は、気持ちを込めて礼状を書きましょう。
(※治療費は振込みを指定されることが多いです。)
故人がお世話になった病院への挨拶は忘れずに行いましょう。葬儀後は慌ただしいものですが、その間に挨拶に行くことで、感謝の気持ちを示せます。そのため、葬儀後に早めに挨拶に行きましょう。
しかし、新型コロナの影響で挨拶事情は変わってきています。コロナ禍で医療従事者は慌ただしくしているため、その都合を踏まえた挨拶方法を考えてみてください。