身内が亡くなって葬儀を行う場合、いつ式場の予約をすればいいのでしょうか?一生のうちに、何度も葬儀の開催側になることは少ないでしょう。そのため、葬儀の手続きに不安を感じる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、葬儀の式場の手続きについて分かりやすく解説します。
宗教によって葬儀の内容には違いがありますが、式場の予約の際は、ほぼどの宗教でも同じです。
予約後の準備方法は葬儀の形式によって異なります。
通夜が開始されるのは当日の夕方からなので、当日の午前中~昼頃からホールの準備を行います。
通夜から翌日の告別式までホールを貸切ります。告別式後に火葬場へ行ってから、初七日法要のためにホールに戻る場合は、約1日半はホールの予約が必要です。
身内や一部の知人のみで行われるので、参列者は少なく小規模ホールで行います。
通夜から告別式といった葬儀の流れは、一般的な葬儀とほぼ違いはありませんので、式場の予約は1日~1日半程になります。
火葬葬は通夜や告別式といった儀式を省いて、火葬場に直葬する葬儀形式になります。
しかし、日本の法律では亡くなられてから24時間以内に火葬することが禁止されているため、火葬葬(直葬)と言っても、火葬できるまでの間、遺体を安置しておく部屋が必要となります。
通夜や告別式を行わないため、部屋の予約は最小限の時間で済みますが、利用する前に予約は必要となります。
葬儀の参列者によって式場の大きさや、葬儀式のタイプが異なります。
遺族や親族だけではなく、知人や関係者も参列する場合、参列者数は50~100名程度になるのが一般的です。
50名以上だと、中規模~大規模の式場での葬儀が適しています。
遺族、親族、親しい知人の一部だけを招待する場合は、小規模ホールが適しています。10名前後ならば、家族葬の形式でも行えますので、どのような形式で行いたいかを葬儀担当に伝えて、手配してもらうことになります。
遺族、親族のみで葬儀を行う場合は、家族葬専用ホールが適しています。小さな式場と遺体の安置部屋が用意されており、葬儀や通夜以外はご遺体とともに部屋で待機している形式になります。
遺族のみで葬儀を行う場合、式に拘らなければ最も適しているのは火葬葬です。火葬葬も家族葬と同様に遺体の安置部屋は用意されていますが、通夜や告別式を行わないので式場は設置されておりません。
葬儀の手続きの流れは(1)生前に葬儀の予約をしていた場合(2)葬儀社を決めている場合(3)全く葬儀社のあてがない場合で流れが異なります。
生前に葬儀の予約を行っていたり、互助会に加入していたりする場合もあるでしょう。
既に葬儀をお願いする葬儀社が決まっている場合は、医師の臨終の宣言が出たあとに葬儀社に連絡します。
24時間体制で電話受付を行っている葬儀社が多いので、夜中や明け方でも大丈夫です。
電話連絡後、葬儀会社からの遺体運搬車が到着しますので、そのままホールに直行するか、一度自宅で遺体を安置することになります。
当日のうちに式の形式や通夜ぶるまい、引き出物などの打ち合わせを行い、そこで概算の見積を出してもらうのが一般的な流れです。
故人が亡くなられた後、葬儀社のあてがなくても慌てることはありません。
通常、病院は数社の葬儀社と連絡がとれる形になっているので、病院から紹介してもらった葬儀社に遺体を引き取りに来てもらいます。
遺体の運搬だけをお願いし、その後葬儀社を決める場合であれば、一度自宅に遺体を安置してから葬儀社を調べて連絡するのがいいでしょう。
葬儀を行うことは人生の中で何度も経験するものではありません。そのため、葬儀の手続きの流れに不安を感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、手順などを覚えておけば落ち着いて行動に移せるはずです。
葬儀を行うことになったら基本知識を身に付けておきましょう。