葬儀のマナー

弔電のお礼状の例文|弔電のお礼状の基本的なマナーや注意点をご紹介

弔電のお礼状の例文|弔電のお礼状の基本的なマナーや注意点をご紹介

弔電を頂いた場合、いつ、どのようにお礼をすれば良いのでしょうか?弔電は日常的に頂くものではないため、つい悩んでしまいがちです。

弔電を頂いたときは、お礼状を送ることが一般的です。そして、お礼状の書き方にはマナーが存在します。今回は、弔電へのお礼状の書き方や例文をご紹介します。

弔電のお礼はどうして必要?

弔電を頂いた場合は、お礼の連絡をすることがマナーです。

お礼の連絡は、葬儀が無事に終わったことを報告する役割も含まれています。葬儀に際して、色々と気を遣ってくれた相手だからこそ、お礼の連絡は欠かさず行いましょう。

弔電のお礼|基本的マナー

弔電のお礼は、相手方へ赴いて直接伝えるのが本来のやり方。しかし、近年ではお礼状で伝えることが一般的になっています。

お礼状の形式

「白もしくはグレーのはがき」または「白無地の便箋に和封筒」のいずれかです。

書体は毛筆または筆ペンを使い、縦書きで書きます。パソコンのワープロソフトを使用しても問題ありません。状況に合わせて使い分けましょう。

弔電のお礼のタイミング

弔電のお礼は、葬儀が終わってから1週間以内におこないましょう。遅いと、葬儀が無事に終わらなかったのかと相手に心配を掛けてしまう恐れがあります。

お礼の品

弔電に対して、お礼の品は不要です。お礼の品を贈ると、相手に気を遣わせてしまう恐れがあります。

しかし、お礼状だけでは感謝しきれない特別な事情がある場合や、弔電の他に香典や供物を頂いた場合には、お礼の品を贈るようにしましょう。

お礼の品の定番は「緑茶」や「石鹸」、「タオル」などです。金額的な目安は、頂いた香典や供え物の3分の1から半分くらいが良いでしょう。贈るタイミングは、忌明けを目安にしてください。

弔電のお礼状の例文

次に、弔電の御礼状の例文をご紹介します。

お礼状の例文 ①

謹啓 このたびは 亡父 ◯◯儀の葬儀に際し ご多用中にも関わらずご鄭重な弔電を賜り厚く御礼申し上げます

おかげさまで葬儀も滞りなく営むことができました

亡父にかわり生前のご厚情に深謝申し上げますとともに 今度とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます

本来ならば参上して御礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちまして謹んでお礼申し上げます

謹白

◯◯◯◯年◯月◯日

喪主名

お礼状の例文 ②

拝啓 このたび 故 ◯◯儀の葬儀に際し ご丁寧な弔電をいただき ありがとうございました

◯◯様のお心遣いに励まされ お陰さまで無事に葬儀を執り行うことができました

生前のご厚情に感謝いたしますとともに 今後も変わらぬご指導をいただけますようお願い申し上げます

本来ならお伺いしてお礼を申し上げたいところではございますが 略式ながら書中にて失礼いたします

敬具

◯◯◯◯年◯月◯日

喪主名

お礼状の例文③ 〜会社宛の場合〜

謹啓 亡父 ◯◯儀の葬儀に際しまして 部長ならびに部署の皆さまから心温まる弔電を賜りましたこと 有難く厚く御礼申し上げます

思わぬ出来事に 天国の父もとても喜んでいることと思います

お陰さまで無事に葬儀を済ませることができました

来週より業務に戻りたいと考えております

今後とも 皆さまからのご指導ご鞭撻を賜りたく 宜しくお願い申し上げます

略儀ながら書状をもってご挨拶とさせていただきます

謹白

◯◯◯◯年◯月◯日

喪主名

弔電のお礼状を送る注意点

弔電へのお礼状は縦書きが基本です。パソコンのワープロソフトでお礼状を作成する場合も同様です。横書きで作成しないよう注意しましょう。

筆書きのなごりで「、」や「。」などの句読点を使わないことも、お礼状の特徴です。代わりとして、空白や改行をうまく利用して、読みやすいよう工夫すると良いでしょう。

ご自身の勤務先から弔電を頂いた場合、忌明けの出社時に口頭でお礼を伝えるのみで良いとされている場合も多いです。その場合は、役職の高い上司から順番に、お礼を伝えていきましょう。

気持ちを込めて弔電のお礼状を送ろう

本来、弔電のお礼は相手方へ赴いて口頭で伝えていたものです。しかし現代では、お礼状のみで問題ありません。

弔電を頂いた際には、故人の生前へのご厚誼に対する感謝の気持ちを込めて、また、今後も良いお付き合いをしたいという気持ちを込めてお礼状を送ると良いです。

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