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夏場に自宅で遺体を安置する方法を把握して腐敗を防止しよう

夏場に自宅で遺体を安置する方法を把握して腐敗を防止しよう

故人様の遺体を安置する場所として、葬儀社の安置室の他にも「自宅」という選択肢があります。故人様と最期の時間をゆっくり過ごしたい方が選ぶ方法ですが、安置する方法を正しく理解していないと、遺体が腐敗してしまいかねません。とくに、気温が高い夏場は注意しましょう。

この記事では、自宅で遺体を安置する方法について分かりやすく解説します。ぜひ、自宅での安置を検討している方は、この記事を参考にしてみてください。

自宅で遺体を安置する方法

まずは、自宅で遺体を安置する方法をご紹介します。

搬入経路を確認しておく

自宅で遺体を安置する場合は、搬入経路を確認してください。戸建ての場合は問題ありませんが、マンションにお住まいの場合は搬入経路が確保できるかを確認しましょう。

遺体はストレッチャーに載せて運びます。そのため、マンション管理会社に、遺体の搬入ができそうかを尋ねておきましょう。搬入経路の確保が難しい場合は、葬儀社の安置室を利用してください。

安置場所を準備しておく

自宅に仏壇を置いている場合は、仏壇前に安置スペースを確保します。基本的に仏間に遺体を安置することが多いです。しかし、マンションなどの場合は仏間がないこともあります。このような場合は、故人様が生前、寝ていた場所に安置スペースを設けましょう。

布団に、白色のシーツや枕カバーをかけておきます。布団を新調する必要はありませんが、シーツと枕カバーは清潔なものを使用してください。仏教の由来により、枕の向きは「北」もしくは「西」と決められています

神棚封じをしておく

自宅に神棚がある場合は、神棚を閉じて半紙を貼ってください。仏教では、死者は穢れとされています。神棚は神様が宿る場所のため、穢れを近づけてはいけないとされているのです。そのため、遺体を安置する前に神棚封じをしておきましょう。

遺体を安置する

安置スペースの準備ができたら、遺体を運びます。遺体の手は胸元で合掌させて、数珠を握らせましょう。数珠を握らせて、煩悩を消すのです。煩悩を消してキレイな状態で来世をスタートさせるという意味が込められています。

ドライアイスを置く

遺体は、死亡してから内蔵の腐敗が始まります。この腐敗を止めるために、ドライアイスを用います。遺体の周辺にドライアイスを置くのが一般的です。

しかし、ドライアイスの冷気は下に行くため、故人様のお腹の上にドライアイスを置くこともあります。

枕飾りを用意する

遺体を安置させたら、枕元に枕飾りを用意します。小さな台に白い布をかけて、香炉や燭台、花立てを飾りましょう。葬儀社に質問すれば、枕飾りの方法を教えてもらえます。また、守り刀として、カミソリなどを置いてください。

夏場に自宅で遺体を安置する場合のポイント

自宅で遺体を安置する方法をご紹介しましたが、夏場は腐敗しやすいので気をつけてください。ここでは、夏場に自宅で遺体を安置する場合のポイントをご紹介します。

エアコンを18℃以下に設定する

夏場は気温が高くなりがちで、室温を調整しなければ、遺体の腐敗が進みます。そのため、室内の気温を18℃以下に保ちましょう。

また、故人様の肌が乾燥しないように加湿器を付ける方もいますが、湿度が上がれば室温も上がります。そのため、加湿器を使用するのは控えましょう。

腹部にドライアイスを充てる

遺体は、内蔵から徐々に腐敗をしていきます。そのため、内臓を冷やすことで遺体の腐敗を止められます。ドライアイスの冷気は下に行くため、遺体の腹部に置いてみましょう。内蔵が冷やされて、腐敗の進行が止められます。

掛け布団は薄手のものを使用する

自宅にある掛け布団を使用すれば問題ないですが、薄手のものを使用してください。厚手の掛け布団を使用すると、熱がこもってしまいます。そのため、通気性のよい掛け布団を使用するようにしましょう。

夏場に自宅で遺体を安置する場合は注意しましょう

夏場は気温が高くて、遺体が腐敗しやすくなります。葬儀社の安置室を利用すれば、正しく遺体を管理してもらえますが、自宅の場合は自分達で管理しなければいけません。

その結果、遺体が腐敗してしまうこともあります。そのため、故人様とゆっくり過ごしたい方は、安置する場合の注意点を覚えておきましょう。

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最近では一日葬や直葬など、「できるだけ簡素に見送りたい」というご要望を特に多くいただきます。
しかし、「予算を抑えたい」「故人の遺志だから」という理由だけで深く考えずに決めてしまうと、思わぬトラブルが発生し、後悔や心労の残るお別れになりかねません。

葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
故人様の遺志のみならず、ご親族の意向や、故人様の交友関係、菩提寺とのお付き合いなど、
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