葬儀のマナー

葬儀での数珠の持ち方・使い方を知ろう|数珠の構造やマナーもご紹介

葬儀での数珠の持ち方・使い方を知ろう|数珠の構造やマナーもご紹介

皆さんはご自分の数珠を持っていますか?

本来は、お坊さんが念仏を唱えた回数を数えるために用いられたのが数珠。今では、葬儀に参列する人は必ず持っておかなければならない法具です。

数珠の持ち方や使い方、気をつけるべき点は何でしょうか?そして、数珠は何を基準に選べば良いのでしょうか?その疑問にお応えしていきます。

数珠とは

数珠とは、穴の空いた小さな玉に糸や紐などを通して輪状にした法具です。日常的に使うことはありません。しかし、葬儀に参列するとなれば、必ず用意しておく必要があります。

数珠の玉の数は108個が基本。しかし、実際は持ちやすいよう半分の54個や、更に半分の27個で作られている数珠も多いです。

数珠の玉の材料は、菩提樹の実、香木、天然石、水晶、珊瑚、真珠などから作られています。

数珠には男性用と女性用がある

男女兼用の数珠は存在しません。男性用と女性用に別れています。宗派によっては、同じデザインの数珠を使うことがありますが、それでも男女別でサイズが異なるなどの違いがあります。

数珠を購入するときは、男性用と女性用で違いがあることを理解した上で、選ぶと良いでしょう。なお、男女別の数珠の違いは以下のとおりです。

男性用の数珠

・女性用と比べてサイズが大きめ
・玉の大きさは10mm以上であることが多い
・宗派によっては「紐房つき」の形となる

女性用の数珠

・男性用と比べてサイズが小さめ
・玉の大きさは6mmから8mmまで
・宗派によっては「蓮如結び」や「頭付房」の形となる

原則として、ご自身の宗派と性別に合わせた数珠を選ぶことになります。結婚や転勤などの理由で、色んな宗派に対応できるようにしておきたい人は「略式数珠」を選びましょう。

女性用は「みかん玉」や「ガラス切子」といった、オシャレな雰囲気の数珠が人気です。

数珠の使い方

数珠とは、本来は念仏やお題目を何回唱えたかを数えるために用いたものです。しかし、現代では、葬儀に参列する人が故人への弔意を示すためのアイテムとなっています。

数珠は、どの宗派であっても基本的な使い方やマナーは同じです。

数珠の持ち方

・房を下にして左手で持つ
・数珠が長い場合、二重に束ねて左手で持つ
・座っているときは左手首に掛けておく

合掌のとき

・親指と人差し指の間にはさみ両手を合わせる
・合掌のとき、数珠は左手だけに掛けても両手に掛けてもどちらも正解
・房の位置は下になるように持つ

数珠の持ち方や使い方に男女の違いはありません。

注意点としては、数珠は葬儀の際、肌身離さず持っておくこと。椅子やテーブルのうえに置いたまま席を外すといった行為は、マナー違反になります。

しばらく使わないときは、数珠袋に入れてバッグにしまいましょう。数珠袋に入れることによって、数珠が傷むことや失くしてしまうことを防げます。

数珠の選び方

数珠は、冠婚葬祭用のスーツを取り扱う洋服専門店で販売されているケースが多いです。しかし、数珠を長く大切に使うのであれば、仏具店で購入するのも良いでしょう。

販売スタッフの方に、ご自身の宗派を伝えれば、宗派に合わせた数珠を一緒に選んでくれます。そのなかで素材や色など、最も愛着が湧きそうなものを選ぶと良いでしょう。

予算は2,000円から1万円前後まで見ておけば十分です。しかし、3万円以上もする高価な数珠もあります。

数珠袋を持っていない人は、このタイミングで数珠袋も一緒に購入しましょう。

数珠は永く使い続けるもの

数珠は最初に手に入れたものを、十数年にも渡って長く使い続けることになります。そのため、最初からちゃんとした数珠を選んでおくと良いです。

数珠の素材や色も自分の好みで選ぶことができます。そのため、愛着が湧いて長く大切に使えるなものを選ぶようにしましょう。

葬儀において、数珠とは故人への弔意を示すための大切なアイテムであり、持っておくことはマナーでもあります。相手を思いやるためにも、しっかりとした数珠を選んでください。

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