葬儀のマナー

忌中と喪中の過ごし方とは?行うべきことや避けることを徹底解説

忌中と喪中の過ごし方とは?行うべきことや避けることを徹底解説

忌中と喪中には、考え方に対する違いがあります。そのため、それぞれの期間ごとで「何をしてもいいのか?何を避けるべきなのか?」ということを把握しておきましょう。

身内の不幸に際して身を慎み、故人を偲ぶためには、正しい過ごし方を知ることが大切です。この記事では、そのような忌中と喪中の過ごし方の違いを中心に解説していきます。

忌中と喪中の違い

忌中と喪中には、どちらも「故人が亡くなった後は、一定期間慎んだ行動をする」という意味があります。

違いは「期間の長さ」です。

・忌中→故人の命日から四十九日が明けるまでの期間
・喪中→命日から1年間が目安

この忌中と喪中では、「しても良いこと」「避けるべきこと」が異なるため、これから確認していきましょう。

忌中の過ごし方

まずは、忌中の過ごし方についてです。

忌中とは

先ほどの説明通り、忌中とは「四十九日が明けるまでは身を慎んだ行動をすべき」という考え方のことをいいます。

仏教では、四十九日が経過することで、故人の魂の行方が決まるとされているため、この忌中を一つの区切りとして考えているのです。

また、「四十九日が明けるまでは、死という穢れを他人に移してはいけない」という考え方もあります。

忌中の期間に避けるべきことは、主に、この考え方をもとに広まっているのです。

忌中の期間に行うこと

忌中の期間に行うべきことは以下の通りです。

・四十九日法要の準備

四十九日法要に向けての準備を行います。忌中期間は身を慎む期間ですが、故人の供養に関することは丁寧に準備するのが、正しい過ごし方です。

・神棚封じ

神棚封じは、神様が死という穢れに触れないように行います。自宅に神棚や仏壇が置いてある方は行いましょう。

神棚の場合は、お札や半紙を貼り付けて封じます。仏壇の場合は、扉を閉じておきましょう。いずれも四十九日が経過したら外します。

・毎日の供養

忌中が明けて四十九日法要を迎えるまでは、線香を絶えずつけて過ごします。渦巻き状になっている線香でも大丈夫です。お水も毎日取り替えましょう。

・遺品整理

遺品を整理し、形見分けの準備をしておきます。大切な方が亡くなって日が浅いうちに、故人の持ち物と向き合うのは大変かもしれません。しかし、遺産相続の話し合いなどが控えているのであれば、その準備をすることが正しい過ごし方です。

忌中の期間は避けること

忌中期間中に避けるべきことは、以下の通りです。

・お祝い事

結婚式やパーティーなど、華やかな場に参列することは避けましょう。これは、自分が主催する側であっても同じです。

しかし、すでに会場の予約をしてるなど、事情がある場合はこの限りではありません。

・神社への参拝

死は穢れであると考えられているため、それを神様に近づける行動は避けるべきです。参拝するのであれば、忌明けを迎えてからにしましょう。

・新年の挨拶

挨拶はもちろん、新年会など飲みの場への出席も控えましょう。ほかにも、お正月飾り・おせち料理を食べる・初詣など、新年をお祝いするような行動は慎みます。

喪中の過ごし方

次に、喪中の過ごし方についてです。

喪中とは

期間が忌中よりも長く「命日から1年間」が目安です。喪中に対する考え方は、「悲しみから立ち直るための期間」とされています。

かつては、喪中の期間の過ごし方や服装が法律で厳しく制限されていましたが、現代ではそこまでする必要はありません。

喪中の期間に行うこと

喪中の期間に行うことは以下の通りです。

・お中元やお歳暮を送る

お中元やお歳暮は、お祝い事ではなく普段の感謝を伝えるためのものです。そのため、お世話になっている方がいれば、普段通り送りましょう。

・喪中はがきの手配

喪中の期間は、年賀状での挨拶も避けましょう。そのため、毎年年賀状のやりとりをしている方には、喪中はがきを送ります。11月〜12月上旬あたりに到着すれば大丈夫です。

喪中の期間は避けること

喪中期間は、忌中期間と比べて、そこまで制限がありません。例えば、結婚式などのお祝い事も、忌中を明けていれば、問題ないとされています。神社への参拝も同様です。

もちろん、いきなり派手な過ごし方をすれば、気にする方もいるでしょう。しかし、普段通りの過ごし方に戻る分には、気にしすぎる必要はありません。

忌中と喪中の過ごし方を把握しておこう

忌中と喪中では期間の違いはありますが、「故人を供養したい」という根本的な部分は同じです。それぞれの正しい過ごし方を知り、きちんと供養ができるように準備をしておきましょう。

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