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コロナ禍のお盆、マナーはどうしたら良い?参加できないときは供養を送るのもおすすめ

コロナ禍のお盆、マナーはどうしたら良い?参加できないときは供養を送るのもおすすめ

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が一向に収まる気配を見せず、夏の旅行や帰省はまた制限されそうなこの頃。日本の夏にはお盆という、先祖の霊を供養する大切行事が控えています。昔のようにはやらないとはいえ、親戚で集まったり、お墓参りに行ったりするという方はまだ多いのではないでしょうか。しかし今はコロナ禍。人と会うこと自体が感染リスクになってしまいます。礼儀を損なわない、お盆のマナーとはどういったものなのでしょうか。

お盆の主なマナーとは?迎え火と送り火、盆棚

お盆のマナー、流儀やしきたりは地方や地域によってさまざま。例えば東京近辺では7月13日からお盆を迎えますが、その他の地域では8月13日~16日にお盆を行います。これは明治時代の「新暦」「旧暦」に関連するもの。一ヶ月ズレが生じた暦の中で、日付に忠実にした7月のお盆は「新盆」、8月のお盆は「旧盆」と呼ばれるようになりました。有名な京都の五山の送り火はその名の通り、供養の送り火です。

ご先祖様を迎える準備は、主に墓石や仏壇の掃除、そしてお供えです。絵の描かれた盆提灯を普段は使わなくても、かつて見たことあるという方は多いのではないでしょうか。今はお盆も簡略化されていますが、定番のナスとキュウリの「精霊馬」は作るご家庭も多いようです。行きは馬で速く、帰りは牛でゆっくりおかえりください、という意味で2種類作ります。

ちなみに、お仏壇には「五供」(ごくう)といって、お線香(香)、お花、お水、飲食(お供え物)、ろうそくの火の5種類を供します。

コロナ禍でのお盆マナーは三密に気をつけて

コロナ禍でお盆を行う場合、主な注意点は
・長距離の移動
・三密
のふたつです。帰省する人がいれば感染リスクは当然高まりますし、親戚が集まって僧侶にお経をよんでもらったり、故人を懐かしんで飲食を共にしたりすれば、人の密集となってしまいます。

ただ、お墓参りをする、家族だけで過ごすといった場合、普段どおりマスクの着用や手指の消毒、換気を行えば、コロナ禍だからといってお盆行事を中止しなければならないとはなりません。お墓参りする時間に注意する、外食に立ち寄る時は大声での会話を控え、長居をしないといったように感染予防策を徹底すれば問題ないでしょう。

新盆は特に注意が必要

亡くなった方が初めて迎える盆を「新盆」(にいぼん、または「初盆」)といい、近親者や友人が集まり、僧侶を呼んで読経してもらう、ていねいな供養をすることが一般的です。積もる話もあるでしょうが、気をゆるめないこと。会食は弁当にするなど、感染予防対策を心がけましょう。

先ほど盆提灯の話をしましたが、新盆は白い提灯を飾るのがしきたりです。身近な人から贈られる場合もあるそうです。

お供え物を贈る場合は白い掛紙で

親戚のお盆などに参加する時、お供え物を用意することもあります。その場合はお祝い事に使用する「のし紙」は使いません。白いかけ紙(弔事用のし紙と呼ばれることも)がかかります。「御供」と書かれたり、結び切りの水引が印刷されたりしていることが多いです。結び切りは結婚式でも使う、「ほどけない」結び方。一度きりを意味します。

遠方で出席できない場合は手紙と共に贈り物を

県外に住んでいて欠席する場合は、お供え物を手紙と共に贈るのがおすすめです。日持ちするもので、個別包装だと保存がしやすいです。お盆前に到着するように贈るのがマナー。香典の場合は不祝儀袋にいれて送ります。このあたりは葬儀と変わりないようです。

コロナ禍、連絡を入れることはマナー以前の思いやり

遠方、小さい子どもがいる、感染リスクの高い仕事であるなど、やむを得ない事情でお盆に参加できない場合もあるでしょう。必ず、連絡は入れましょう。今は誰もが健康を切に願っている時期。「念の為出席は控えますが、どうぞお元気で。私達も無事です」の連絡は、マナーというより、お互いの気持ちに対する思いやりです。

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