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葬儀のマナー

葬儀は都会と地方でどう違う?コロナ禍では田舎に残る風習との兼ね合いも

葬儀は都会と地方でどう違う?コロナ禍では田舎に残る風習との兼ね合いも

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、「新しい生活様式」が普段の生活となってしまった昨今。不要不急の範疇に入らない葬儀も、また新たな形を模索しながら行われています。葬儀に関して、なかなか他の地域について知らないものですが、実は葬儀の風習はさまざま。関東と関西だけでも違いがあります。いまだ残る風習も、コロナ禍では変化せざると得ないものもあるようです。

関東と関西での違い

関東では葬儀の時に花輪を贈り、入り口などに飾るのが一般的です。コロナ禍で家族葬が増え、なかなか目にする機会も減りましたが、以前は芸能人の葬儀など、テレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか?

一方関西にはこの風習はありません。「樒」(しきみ)という、青々とした緑を飾ることが多いようです。毒性と強い香りがある植物で元々は土葬だった時代から魔除けなどの意味を持って使われていました。今でも、神事に「樒」を使うところがあるのだとか。

お供えの「枕団子」は6個?48個?

仏教で、故人に供えるのが「枕団子」。見た目はお月見団子に似ています。仏教の「六道」、6つの世界を渡るために6個供える場合、49日まで飢えないように……と48個供える場合、と地域によってその数はさまざま。

枕団子を親族・近所の人たちと集まって作る地域もあるようですが、コロナ禍の今ではそれも難しいようです。

遺族が参列者に祝儀袋を渡す?関東に残る「長寿銭」という風習

千葉や群馬には、故人が高齢で亡くなった場合、その長生きにあやかろうと、「長寿銭」という、祝儀袋に小銭を入れて渡す風習があります。葬儀で祝儀袋と聞くと、馴染みがなくて驚いてしまいますが、立派な縁起物。元々減りつつある風習な上、コロナ禍でやり取りをするのはリスクがある、と、今ではあまり行われていないようです。

コロナ禍は風習を消してしまうかもしれない

北海道から沖縄まで、縦に細長い日本。葬儀ひとつとっても、土地に根付いた風習はさまざまです。葬儀というものが、どんなときも身近だったことを感じます。その風習が徐々になくなりつつある現代でしたが、コロナ禍でそれは加速しています。もしも地元に風習が残っていたら、あえてやってみるのも良い弔いとなるかもしれません。

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