大切な方が亡くなると葬儀を執り行って、供養するというのが一般的です。故人と過ごせる最期の場であるため、しっかりとお別れをしたいことでしょう。
しかし、コロナ禍においては、感染拡大防止ガイドラインで指定された方針を守って行うことが前提となります。それに伴う制限が発生しますが、感染拡大防止ガイドラインの方針は必ず守りましょう。この記事では、感染拡大防止ガイドラインについて分かりやすく解説します。
葬儀の場では、ご遺族へ労いの言葉をかけたり、故人との思い出話に花を咲かせたくなったりするでしょう。しかし、コロナ禍においては、対人距離を2m以上確保する「ソーシャルディスタンス」の実行が主な方針として定められています。そのため、ご遺族への声かけやお話などは最低限に控えておきましょう。また、座席のレイアウトや焼香時も距離を確保しておきます。
コロナ禍では、ソーシャルディスタンスの方針を守り、接触感染及び飛沫感染を防ぐことが大切です。
コロナウィルスの症状として、咳・発熱・体のだるさなどが挙げられます。これらは風邪と似ていますが、念の為、このような症状が出た場合は参列を控えましょう。特に37.5℃以上の発熱は危険です。
万が一、コロナウィルスに感染していた場合、多くの方に感染させてしまう恐れがあります。親しい方のためにも、この方針をしっかり守りましょう。
コロナ禍では、多くの方がマスクを着用しています。葬儀でも、この方針は変わりません。コロナウィルスは飛沫で感染すると言われています。そのため、飛沫感染防止のために忘れず着用しましょう。
また、葬儀会場に入る前の手指消毒も徹底してください。ドアノブなど、定期的に人が触れる物も、その都度消毒してください。
密閉された空間では、コロナの集団感染が発生する可能性が高いと言われています。そのため葬儀会館のドアや窓をしっかり開けて適切に換気をしましょう。
厚生労働省によると「30分に1回以上窓を開けて数分間換気する」ということが方針として推奨されています。
上記の方針と併せて、厚生労働省によって「人の密度を下げる」ということも推奨されています。そのため、葬儀に参列する人数自体を絞り込むのも感染対策として有効的です。
近年では、参列人数を絞り込む葬儀形態として「家族葬」「一日葬」「直葬」なども増えています。ご遺族や親族のみでお見送りができるため、一般的な葬儀形態よりも感染リスクを下げることができるでしょう。また、葬儀会社によっては、受付時間をずらしたり焼香台を屋外に設置したりと、一箇所に人が集まらないための工夫を施しています。
葬儀においては通夜振る舞いの会食を行うことが多いです。その際、お茶やおしぼりなど必要な物は、セルフサービスで取りましょう。
また、料理の大皿を無くして、個別で提供することも大切です。このような工夫を行うことで、感染リスクを下げながら、故人に思いを馳せつつ食事ができます。
コロナ禍によって、これまでの葬儀形態が通用しないケースも増えています。今までの葬儀と違って、感染拡大防止ガイドラインを守って、葬儀を行わなければいけません。大切な故人の最期を安全にお見送りができるように、感染拡大防止に必要な方針を把握して守るようにしましょう。