新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中で、キリスト教の葬儀は行えるのか気にされる方が増えています。この記事をお読みになっている方も、キリスト教の葬儀を検討していることでしょう。
実際に、コロナ禍でキリスト教の家族葬は行えるのでしょうか?どのような流れで行えば良いのでしょうか?この記事では、コロナ禍でのキリスト教の家族葬の流れについて分かりやすく解説します。
結論からお答えすると、コロナ禍でキリスト教の家族葬は行えます。
しかし、新型コロナウイルスのクラスター感染を避けるため、前夜式を行わない一日葬が多く選ばれています。葬儀の参列者の人数も30人未満の小規模な葬儀が増加傾向にあります。また、火葬中の会食を控える方も増えています。このようなご事情を把握した上で、どのような葬儀を執り行うかを決めていきましょう。
コロナ禍で葬儀を行う場合は、次のようなコロナ感染症対策をしましょう。
・手指のアルコール消毒を行う
・マスクを着用して参列する
・座席の間隔は、最低でも1m以上は離す
・会堂の扉を開けておくなど密閉空間にならないようにする
コロナ感染症対策をすれば、一般的な家族葬の流れと変わりはありません。
カトリックの葬儀では、神父が宗教者として進行を務めます。
聖歌と共に入堂した神父による祈り、言葉の典礼(聖堂の朗読)、感謝の典礼(故人の永遠の命を祈る)儀式が行われます。
コロナ禍では、聖歌隊による歌はありますが、飛沫感染防止のため参列者全員で聖歌を歌うことはできません。
聖歌を聞いた後に、弔辞・弔電の朗読、献花と続きます。喪主挨拶で閉式となります。
プロテスタントの葬儀では、牧師が宗教者として進行を務めます。
讃美歌の演奏の中で、牧師と棺、喪主、遺族が入場してきます。牧師が聖書を朗読し、祈祷した後に、参列者による黙祷。その後に、牧師が故人の略歴や人柄を紹介します。弔辞・弔電の朗読、献花と続き、喪主挨拶で閉式となります。
新型コロナウイルス感染拡大の影響は、キリスト教の葬儀にも大きな影響を及ぼしています。コロナ禍でも葬儀を行うことはできますが、前夜式や火葬中の会食を控えるスタイルの小規模の葬儀が選ばれています。故人のため、参列者の安全確保のため、どのような葬儀を行うべきかをよく考えて葬儀を行いましょう。