新型コロナウイルスの感染拡大によって、私達の生活は一変しました。冠婚葬祭の「葬」にあたる葬儀でも、さまざまな変化が起こっています。中でも、お別れのために人を集めることはクラスター(集団感染)につながるとして避け、少人数で葬儀を行うケースが増えてきています。
2019年までは、通夜、告別式、火葬と2日間にわたり葬儀を行う場合がほとんどでした。しかし、2020年意向は、直葬(火葬式)やすべてを一日で行う、一日葬を選ぶご遺族も多くなりました。
通夜とは、遺族とご遺体がともに過ごし、故人の冥福を祈るものです。元々、家族や近親者が参列するものですが、新型コロナウイルスの影響でその傾向はより強くなったと言えます。
亡くなられた方の死因が新型コロナウイルスだった場合は、お通夜や告別式は行えるのでしょうか?処置がしっかり施されていれば、通常通りに行なうことができます。ご遺体に直接触れることはできないなどの制限は生じますが、お見送りに支障はありません。
ただ、濃厚接触者や症状が出た家族は参列が難しいなど、普段とは異なる環境となるため、葬儀社の指示に従って安全確保に努めることが重要です。
参列者は、香典など通常のマナーに加え、感染予防対策を徹底する必要があります。
など、もはやおなじみになったことばかりですが、通夜を滞りなく済ませるためにはひとりひとりの気遣いがより一層重要です。
遺族・参列者が心置きなく故人にお別れを告げられるように、感染リスクを最小限に抑えるように心がけましょう。