葬儀のマナー

甲本ヒロト氏が革ジャンで弔辞を読んだ!服装マナーは大丈夫?

甲本ヒロト氏が革ジャンで弔辞を読んだ!服装マナーは大丈夫?

葬儀に参列するときは、派手な色使いの服装はマナー違反となります。

それでは、黒い服装ならば大丈夫なのでしょうか?甲本ヒロトさんが革ジャンで登場して弔辞を読んだことが話題になっていますが、これは葬儀の服装マナーとしてOKなのでしょうか?NGなのでしょうか?について紐解いていきます。

甲本ヒロトさんが革ジャンで弔辞を読む

2009年にロックミュージシャンの忌野清志郎さんのお別れの会が行われました。場所は、東京の青山葬儀場です。

「清志郎さんらしく最期は賑やかに送り出そう」といった思いで多くのファンや関係者が参列する「ロック葬」が開かれました。

そこで話題になったのは、弔辞を読んだ参列者の甲本ヒロトさん。

彼らしいストレートな弔辞の文面も賞賛されましたが、それ以上に話題となっているのは彼のファッションでした。

喪服ではなく、黒の革ジャンで参列した姿は、他の参列者の中でも異彩を放ち「忌野さんの葬儀だから、破天荒でいい」といった肯定的な意見と「葬儀に革ジャンはマナー違反では?」といった否定派の意見で評価は2分されています。

革ジャンでの参列はマナー違反か?

葬儀は大切な儀式。故人への敬意を表すために葬儀に参列する場合は喪服着用がマナーとされています。

甲本ヒロトさんは喪服ではなく、革ジャン着用での参列。これは葬儀マナー違反となるのか考えてみましょう。

故人との関係性が重要

葬儀マナーは法律で決められたものではなく、慣習によるものです。そのため、服装についても強制されるものではなく、自主的に慣例を守るものになります。

ここで大事になるのは、故人との関係性です。

故人と参列者が生前どのような関係であったのか?故人が生きていた場合参列者に対してどのような印象を抱くのか?というのが大事になります。

とはいえ、亡くなられた故人の考えについて知る術はありません。その場合、遺族の方がどのような印象を抱くのかが大事になります。

忌野清志郎さんは破天荒なロックスターです。甲本ヒロトさんも同様に日本を代表するロックスター。

忌野さんを送り出す服装に遺族の方々が納得しているのであればマナー違反には当たらないという意見が多いです。

そもそも革ジャンで参列したのは葬儀ではない

報道では、甲本さんが革ジャンで葬儀参列と書かれていますが、忌野さんの葬儀は2回行われています。

1度は家族と近親者のみで密葬による葬儀が行われており、甲本さんが参列したのは2回目の葬儀「お別れ会」として開かれたものです。

お別れ会は「ロック葬」と言われるように、参列者が賑やかに明るく送り出そうという思いで集まったものですから、甲本さんがロックを主張する革ジャンで登場したのも、忌野さんの気持ちを思ってと考えられます。

葬儀の服装マナー

葬儀の服装マナーについて、理由を考えてみましょう。

派手な色使いのものは避ける

葬儀には故人の成仏を願い生前の故人を偲ぶためのもの、そして悲しみの中にある遺族を慰めるという2つの目的があります。

派手な色使いの服装は、遺族側からしてみると、喪に服しているのではなくお祝い事のように映る可能性があるのです。

悲しみの渦中にある遺族の気持ちを乱すことになるので、葬儀では派手な色の服を着用することは好ましくないと言われています。

動物の毛皮などを使用したアクセサリーも避ける

トカゲや鰐皮の靴や財布、時計のリストバンドを避ける理由は、仏教の教えで殺生が禁じられているという理由です。

羽毛などが入っているダウンジャケットを羽織るのも避けた方がいいと言われています。

甲本ヒロトさんの革ジャンには思いが込められている

今回のお別れ会は忌野さんの最後をみんなで盛大に送り出すというものなので、普段のままの姿で忌野さんの最後のお別れをしたいという甲本さんの服装はマナー違反には当たらないと考えられます。

ただし、革ジャンの革がリアルファーであった場合は、どんな形式の葬儀で会ってもマナー的にはよくないということになるでしょう。

大切なことは故人との関係性、ご遺族が認めてくれる服装で参列することです。

今回は、ロック祭のため、甲本ヒロトさんは革ジャンを着ていったと考えてよいでしょう。

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最近では一日葬や直葬など、「できるだけ簡素に見送りたい」というご要望を特に多くいただきます。
しかし、「予算を抑えたい」「故人の遺志だから」という理由だけで深く考えずに決めてしまうと、思わぬトラブルが発生し、後悔や心労の残るお別れになりかねません。

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様々な観点からじっくりと検討する必要があります。

私共「葬儀コンシェル」は、頂いたご質問・ご要望に的確にお答えするのはもちろんのこと、
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