冠婚葬祭の中でも、結婚式に参列する場合には事前準備をする期間があります。その一方で、葬儀は事前準備する期間がありません。自宅に喪服を常備している方は多いですが、靴下などの小物まで気が回らない人が多いです。
葬儀で恥ずかしい思いをしないためにも、葬儀用の靴下を準備しておきましょう。この記事では、葬儀用の靴下の選び方について分かりやすく解説します。
葬儀の靴下は黒色が基本の色です。灰色や紺色などは基本的にNGです。
また、黒色の靴下でも光沢のある生地や薄手の生地はNGとなります。葬儀の場では男性も女性も肌を露出してはいけません。そのため、肌が透けるような薄手の靴下を履くのは控えてください。生地が厚くて黒色である靴下を履くようにしましょう。
男性はズボンの裾から足が見えないように、長い靴下を着用してください。若い男性の中には、くるぶし丈の靴下を履く方もいますが、葬儀に履いてはいけません。また、黒色の靴下でも5本指ソックスはNGとなります。
近頃の葬儀はメモリアルホールで営まれるため、靴を脱ぐ機会が少なくなりました。そのため、男性は靴下まで気を遣わない方が多いです。しかし、椅子に座った時にズボンの裾から靴下が見えてしまうため、冠婚葬祭用の靴下を着用しましょう。
女性はスカートに合わせて、黒色のストッキングを履きます。
ストッキングは、靴下と異なり適切な厚さのものを履きましょう。薄すぎるストッキングや、分厚いタイツは葬儀のマナー違反となります。ストッキングにはデニールの単位で表示される厚さがあります。30デニールの厚さが葬儀用ストッキングとして最適です。
また、ストッキングにはノーサポートタイプと着圧タイプの2種類があります。ノーサポートタイプは着心地が良くて、着圧タイプはスタイルアップ効果が得られます。要望に見合ったストッキングを履きましょう。
子供の靴下は大人と比較すると、厳しいルールが定められていません。
しかし、基本的には、黒色や灰色、紺色の靴下を着用します。白色をはじめ、赤色や緑色、黄色などの原色の靴下を履くのは控えましょう。また、キャラクターが描かれている靴下も避けるようにしましょう。
近頃の葬儀はメモリアルホールで営まれるため、靴を脱ぐ機会が減りました。そのような影響もあり、靴下まで配慮できない人が増えていますが、ズボンの裾から靴下が見えてしまうことがあります。
座敷で行われる葬儀も残っており、靴を脱ぐ場で恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。このような恥を掻かないためにも、葬儀に参列する場合は靴下まで気を配った服装を心掛けてみてください。