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コロナ禍の一般葬の事前準備とは?葬儀手配から諸手続きまで徹底解説

コロナ禍の一般葬の事前準備とは?葬儀手配から諸手続きまで徹底解説

コロナ禍で一般葬を行うことはできるのでしょうか?結論から説明すると、一般葬を行うことができます。しかし、集団感染しないように細心の注意を払う必要があります。そのため、事前準備を念入りに行いましょう。

この記事では、コロナ禍における一般葬の事前準備の方法について分かりやすく解説します。

【事前準備】一般葬を手配する

まずは、一般葬を手配する流れをご紹介します。

葬儀社を決める

満足度の高い一般葬を行うためには、葬儀社の協力が欠かせません。信頼ができる葬儀会社に葬儀の依頼をしてください。葬儀社を選ぶ際の基準は下記の通りです。

【信頼できる葬儀社の特徴】

・見積書に内訳が記載されていて明瞭会計である
・どのような質問に対しても丁寧に説明をしてくれる
・葬儀プランに関して、複数の選択肢を与えてくれる
・利益の少ない葬儀プランを選んでも嫌な顔をしない
・契約を急がせるようなことはしない
・葬儀ディレクターが在籍している

死亡診断書を受け取る

故人が病死のため病院で亡くなった場合は、医師が死亡を確認して「死亡診断書」を発行してくれます。故人が自殺などで亡くなった場合は、検察による検視が行われた後に「死体検案書」が発行されます。

死亡診断書や死体検案書を受け取ったら、市役所に提出をして、故人が死亡したことを伝えます。市役所に書類が受理されると「火葬許可証」が受け取れます。火葬許可証がないと、火葬は行えないため、必ず手続きを済ませておきましょう。

遺体を搬送する

死亡を確認したら、遺体を安置できる場所へ搬送しなければいけません。遺体の安置場所は大きく3タイプに分類できます。

・葬儀社の安置室:葬儀社に遺体を預かってもらう方法
・付き添い安置室:広い安置室を用意してもらって、遺体に寄り添わせてもらう方法
・自宅による安置室:故人との最期の時間を自宅で過ごす方法

寺院の僧侶に読経を依頼する

菩提寺がある場合は、故人が亡くなったことを知らせて読経を依頼します。菩提寺の僧侶と葬儀のスケジュールを合わせます。また、菩提寺との付き合いがない方は、僧侶を手配しなければいけません。

仏具店や葬儀社に事情を説明すれば、僧侶を紹介してもらえることが多いです。そのため、僧侶の手配に悩んだら相談をしてみてください。

遺影写真の準備をする

葬儀では、遺影写真を見ながら焼香をします。そのため、遺影写真は直近でカメラ目線のものを用意するようにしましょう。また、故人の人柄が分かるような写真を遺影写真に選ぶと、どのような人だったかを思い出してもらえます。

参列者リストを作成する

一般葬は、故人と所縁のあった人を招くため、大規模な葬儀になります。そのため、参列者リストを作成して管理してください。

葬儀会社と打ち合わせをする

事前準備を終えたら、葬儀会社と打ち合わせをします。葬儀会社と打ち合わせする前に下記をまとめておくとスムーズに話が進みます。

・希望の葬儀日程
・予算
・参列者の人数

【事前準備】一般葬の流れを把握する

当日に慌てないためにも、一般葬の流れを把握しておきましょう。

お通夜

・開式の挨拶
・僧侶入場
・読経
・焼香
・僧侶の法話
・僧侶退場
・閉式の挨拶
・通夜振る舞い

告別式

・開式の挨拶
・僧侶入場
・読経
・焼香
・僧侶退場
・弔電拝読
・出棺の儀
・喪主挨拶
・閉式の挨拶
・出棺
・繰り上げ法要
・精進落とし

【事前準備】一般葬後の手続きを把握する

葬儀後には、下記の諸手続きを行わなければいけません。

・仏壇やお墓の準備をする
・行政手続き(国民年金・健康保険)を行う
・公共料金など各種契約の名義変更を行う
・銀行口座の確認をする
・相続手続きをする
・香典返しの準備をする
・四十九日法要の準備をする

コロナ禍の一般葬の事前準備でよくある質問

次に、コロナ禍の一般葬の事前準備でよくある質問をご紹介します。

Q.コロナ感染症対策は何をすればよいですか?

集団感染を起こさないように、下記に該当するコロナ感染症対策に協力をしてください。

【コロナ感染症対策】

・マスクを着用する
・手指をアルコール消毒する
・2m以上の距離を空けて着席する
・飛沫感染対策のため会話を慎む
・ドアや窓を開けて換気をする

(※コロナ禍では、通夜振る舞いや精進落としが省略されることが多い。)

Q.コロナ禍でも一般葬を行えますか?

コロナ禍でも、一般葬を行うことができます。複数の会場をつなげて大会場にしたり、焼香を終えた参列者から帰ってもらったりなど工夫をすることで、一般葬が行えます。

しかし、コロナ禍の葬儀として人気を集めているのが、小規模の葬儀です。多くの方が、葬儀での集団感染を懸念していることを理解しておきましょう。

Q.一般葬の平均費用相場はいくらですか?

日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査報告書」によると、一般葬の平均費用相場は約148万円です。その他の葬儀と比較すると割高になります。しかし、参列者からの香典による相互扶助が得られるため、相殺すると費用は安く抑えられます。

コロナ禍の一般葬の事前準備は入念に

コロナ禍では、集団感染を懸念して「家族葬」や「一日葬」が選ばれることが多いです。しかし、一般葬も行うことはできます。ただ、世間的に小規模の葬儀が選ばれている傾向があります。そういったことも踏まえて、コロナ禍で一般葬を行う場合は入念な事前準備を行うようにしましょう。

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葬儀の規模や内容の決定にあたっては、
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