遺体を一時的に安置する場所です。病院以外にも斎場などに設置されておりますが、全ての斎場や病院に常設されているわけではありません。規模の小さな病院だと、設置されていない場合もあります。
一時的な安置場所として使うことは可能ですが、病院で利用する場合、いくつかの決まりがあるので覚えておく必要があります。
まず、室内で遺体を棺に納めるのを禁止している病院が多いこと、もう一つは、病院のから直接火葬場に行くことが禁じられていることです。
霊安室を利用する場合の手続きの流れは、以下のようになります。
火葬を行う斎場に電話かFAXで利用の予約を入れます。自治体によってはWEBでの予約が可能なところもあります。
予約を行った後、斎場で使用申請手続きを行います。
以下の書類が必要になります。
火葬室等使用承認書 埋火葬許可証
書類の確認と申請手続きが完了したら、利用可能になります。
各斎場によって利用時間と利用料金が異なります。火葬場の費用を支払うときに霊安室の利用料も一緒に清算を行います。
一般の人が利用できるのは、病院と斎場のみになります。病院は、亡くなる前に入院していたか、搬送されて亡くなられた人のみ利用できるものです。病院に霊安室が常設されてなかったり、病院以外で亡くなられた場合であれば、斎場を利用します。
利用には期限がありますので、期限について確認する必要があります。病院の霊安室は通常3~5時間くらいが利用期限となっているので、長時間の利用は難しいです。
斎場では、24時間単位で料金が計算されるところが多く、長い時間の利用も可能です。しかし、斎場の霊安室は用意されている数は多くないため、時期によっては満室で利用できない可能性があります。
病院から、直接、火葬場に向かうのは禁止されています。一度、自宅や葬儀場などを経由してから、火葬場へ向かう必要があります。斎場の霊安室が利用できないため、一時的に自宅へ安置するか、葬儀場などで安置しなければいけません。