新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、私達の生活様式は一変しました。緊急事態宣言下では県外も含めた長距離移動を避けるように制限され、つらい思いをされた方も多いのではないでしょうか。葬儀は「必要急」であり、故人へお別れを告げる大切な場です。県外へ移動するとき、感染リスクを下げるにはどんな点に気をつければ良いのか、5つの重点ポイントをご紹介します。
まず、県外移動する前に、外出を控える、不織布マスクで行動する、手指の消毒を徹底する、人と会う回数を減らすなど、感染リスクを減らした生活を送ることが大切です。体温を測ることも習慣づけておくと安心です。
だるい、喉が痛いなどの症状が出たときは移動は見送らねばなりません。体調を整えることが第一歩となります。
コロナ禍では、ピークに旅行することは避けてほしい、と繰り返し報道されていました。葬儀で県外に出る場合も、ピーク時間を避けましょう。
当日に葬儀へ出席するときは、間に合うように移動しなければなりませんが、余裕があれば席が空いている時間を選ぶと比較的安心です。
例えば、目的地まで自分の車で移動すれば、移動中の感染リスクはかなり軽減できます。新幹線や飛行機でも、できるだけ人の少ない場所を選び、食事以外は常時マスクを着用するなどの対応で、かなり感染リスクを抑えることができるはずです。
今はどの公共交通機関も、人との距離をできる限り確保した席を手配してくれますので、予約の際に相談してみるのもおすすめです。
移動中も手指の消毒(手洗い)、うがいをこまめに行いましょう。アルコールジェルやおしぼりを持ち歩くと安心です。ウイルスの主な感染経路は接触感染と飛沫感染。
在来線や車、バスでは自分の近くにある窓を開け、換気を心がけるのも大切な感染予防対策です。
飛沫感染はクラスターのひとつの原因。リスクを減らすには距離を取り、会話を控えることが一番です。コロナ禍では密を避けるべく、葬儀で椅子など距離を取って置かれています。ただ、参列者同士がマスクなしで喋ってしまえばそうした努力も意味を為しません。気心知れた者同士ではつい気がゆるんでしまいがちですが、できる限り、マスクの着用・距離を取ること。会話も控えたほうが安全です。
滞在時間が短ければ、感染リスクも減らせます。慌ただしくはなりますが、一日葬なら日帰りにするのもおすすめです。実家や親戚の家に泊まるのは帰省の醍醐味ですが、コロナ禍ではホテルに宿泊するほうがリスクは低くなります。
葬儀は、故人とのお別れの場。もう二度と会えなくなる最期の瞬間です。会いに行きたいと思う心はけして非難されるべきことではないはず。できる限り注意し、感染リスクを軽減した県外移動を心がけましょう。