突然訃報という形で死を知らされることも多くあります。
訃報の連絡は誰にするのか、どのような方法で連絡をするのか、などわからないこともあるかと思います。
また、訃報がきた際の返信についてもわからないことが多いですよね。
当記事では訃報について解説をしていきます。
この記事のポイント
訃報と書いて「ふほう」と読みます。
訃報とは「人の死を伝える知らせ」のことをいいます。
身近な人が亡くなったと言う場合には訃報の連絡をしなければなりません。
訃報の類義語として、「悲報」があります。
意味は似ているですが、厳密には違います。
悲報はただ単純に悲しい知らせを意味しますが、訃報は人が亡くなった時のみです。
訃報は人が亡くなったことの知らせという意味でした。
対義語としては「朗報」や「吉報」があります。
どちらも嬉しいことなどの知らせという意味を持ちますが、訃報の厳密な対義語ではありません。
訃報の連絡を受けたら
訃報の連絡を受けたらどうすればいいのか悩むと思います。。
それぞれの対応について解説をしていきます。
基本的には訃報の連絡を受けたら、受けた連絡方法と同じ方法で返信をしましょう。
LINEで連絡がきたらLINEで返信をする、はがきで来たらはがきで返すということがマナーです。
訃報の連絡の受けたときの返事は
の2つの内容のみにしましょう。
お悔やみの言葉は、「お悔やみ申し上げます」「この度はご愁傷様です」といった言葉で構いません。
次に確認事項としては
などを確認しましょう。
また、LINEやメールでの返信の際には最後に返信不要の旨を書いてあげると親切です。
もう一つの注意点は電話の際にはあれこれ聞いたり長話をせず、簡潔に済ませるように心がけましょう。
訃報の連絡を聞いたら弔問をするかどうかを検討しましょう。
近親者に関してはやはり出来る限りすぐに駆けつけるのが望ましいでしょう。
通夜や葬儀の際には人でが多くかかるので、人手などは多くあった方が良いとされています。
ただし、遠い親戚や友人といった場合には遺族への配慮が必要です。
遺族の負担にならないように、葬儀後落ち着いたタイミングで弔問をするといったことにしましょう。
欠席する場合の心遣い
訃報の連絡を受けたけれども、予定があるなどで葬儀に参列できないこともあるかもしれません。
葬儀に参列できない場合でも、故人やご遺族に対して心遣いを配りたいと考える方もいるでしょう。
ご香典や供花、供物を送る場合は、一緒にお悔み状を添えるのが一般的です。
お悔み状を添えることによって、より弔意の気持ちを伝えることができます。
お悔み状には、頭語や時候の挨拶を書く必要はありません。
その代わりに、葬儀に参列できなかったお詫びや、ご遺族の方を気遣い言葉を記載するようにしましょう。
葬儀に参列できない場合、ご遺族の方へお悔みを伝える方法としてご香典があります。
ご香典は、代理の人に預ける場合と郵送で送る場合があります。
葬儀に参列できない場合にご香典を渡す手段としては、一番丁寧な対応方法です。
ご香典袋には、自分の名前を記載した後、その下に「代理」と記載するのが一般的なマナーです。
代理の方が葬儀に参列した際に記帳しますが、記帳に名前(代理)と一言書いてもらいます。
ご香典を預ける方は、葬儀に参列する方であれば、誰でも構いません。
故人と面識がない方でも構わないのです。
しかし、ご香典を目上の方に預けたり、頼んだりする行為は失礼なので控えるように心がけましょう。
葬儀に参列ができないに加えて、ご香典を代理で預けられる方が見つからない場合は、郵送するという方法があります。
ご香典を郵送するときは、現金書留で送るのがマナーです。
ご香典袋にお金を入れて、表書きを書いてから封筒に入れましょう。
封筒に直接お金を入れるのはマナー違反に該当します。
ご香典を郵送する場合は、ご遺族に香典辞退をしていないかどうかを確認しましょう。
弔電を打つときは、ご香典とセットになることが多いです。
弔電サービスには電報とレタックスの2種類があります。
葬儀を欠席する場合に弔電を打つならば、お通夜の当日までに弔電が届くように手配します。
もし、喪主の名前が分からない場合は「(故人)様 ご遺族様」と記載すれば問題ありません。
弔電を打つときに注意しなければいけないことは、忌み言葉です。
「たびたび」「重ね重ね」のような重ね言葉は、不幸が続くことを連想させてしまうため使用は避けます。
また、生死に関する直接的な言葉も控えましょう。
宗教や宗派によっても、使用してはいけない言葉があります。
電報はもともと緊急時の連絡で使われていましたが、現代では冠婚葬祭でお祝いやお悔みを伝える際に使われます。
例えば、NTT東日本では夜7時までに申し込めば、当日に配達が可能です。
電報の費用は、電報に打つ文字数に応じて変動します。
また、電報のライバルと言えるのが、日本郵便株式会社が行っているレタックスのサービスがあります。
午後の3時半まで(一部地域では午後1時半まで)に申し込めば、当日中の配達が可能です。
レタックスは、直筆のメッセージやイラストを送ることができます。
レタックスの利用料金は、電報とは異なり枚数に応じて料金が変動します。
供花も、ご香典とセットで行われることが多いです。
葬儀に欠席する代わりに供花を手配する場合は、葬儀を担当する葬儀社に連絡して、手配してもらう方法が一般的です。
宗教ごとに供花が異なり、葬儀によっては葬儀社で手配した供花以外持ち込めないこともあります。
そのため、葬儀を担当する葬儀社で供花を手配する方法が確実です。
供物を送る場合は、宗教ごとにお供えするものが違う場合があるため注意が必要です。
どのような宗教、形式でお葬式が行われるのか、供物を送る前に確認しましょう。
仏教では、お線香や果物が送られることが多いです。
しかし、宗教ごとによって変わってくるため、供物より供花を手配するほうが一般的です。
連絡をするべき人
身近な人が亡くなった場合、誰に連絡をしていいのか悩むかと思います。
主に上記の方に連絡をしていきます。
ただし、やみくもにこれらの人々に連絡をすればいいと言うわけでもありません。
連絡をする内容、タイミングなども考える必要があります。
例えば、必ず葬儀に参列してもらうであろう親族にはでできるだけ早く連絡をします。
また、葬儀の日程を決めるためにも葬儀業者とお寺は早めに連絡を取る必要があります。
もし家族葬にする場合には故人の連絡のタイミングや連絡内容に配慮が必要になります。
訃報の連絡方法
訃報の連絡をする方法としては主に上記の2つになります。
それぞれについて詳しく解説をしていきます。
一番基本的な方法は電話で訃報の連絡をすることです。
特に近い親族や葬儀業者、お寺へは電話で連絡をしましょう。
また、一人一人に電話をしていると時間がかかってしまうこともあります。
そういった場合には親族の方などに連絡を回してもらうように協力をしてもらいましょう。
訃報の連絡をメールやLINEですることはマナー違反ではないのか?と思う方もいるかもしれません。
しかし、訃報の連絡は素早く確実に連絡をすることが理想ですのでマナー違反にはなりません。
そのため、メール、LINE、FAXなどの使い分けをして連絡をしていきましょう。
訃報の連絡ははがきでするということもあります。
はがきでの連絡は基本的に葬儀後に事後報告という形で送ることが多いです。
訃報の連絡内容
訃報の連絡をする際には主に上記の3つを伝えます。
まずは誰が亡くなったのか、故人の名前を伝えます。
死因については故人や喪主の意向次第で伝えなくても構いません。
もし逆に訃報の連絡を受けた場合には、死因を尋ねることはマナー違反なので気をつけましょう。
次に通夜・葬儀に案内をします。
具体的には日時、場所、葬儀の形式、宗派などを伝えましょう。
香典などを辞退する場合にはその旨も伝えます。
シチュエーション別に弔問の連絡の文例を紹介していきます。
〇〇の妻の△△です。
この度〇〇が(死亡原因)のために逝去いたしました。
至急お伝えしたく、ご連絡差し上げます。
つきましては通夜は◯日△時から、葬儀・告別式を✕日△時から□□寺にて私が喪主として執り行います。
ご連絡いただく場合は私の携帯090‐○○○○-✕✕✕✕にお願いいたします。
【訃報】〇〇逝去のお知らせ
いつもお世話になっております。○○の長男、✕✕です。
本日〇月✕日正午に、急性心不全のため享年〇〇歳にて他界しました。
生前の深いご親交に厚く御礼申し上げます。
なお、通夜・葬儀は下記の通り仏式にて執り行います。
故 〇〇 儀 葬儀告別式
通夜 令和○年○月○日(水) 午後○時より
葬儀告別式 令和○年○月○日(金) 午後○時より○時まで
場所 ○○斎場
仏式 浄土宗
喪主 ○○□□(長男)
連絡先
この記事のポイント
いかがでしたでしょうか。
訃報について当記事では解説をしてきました。
訃報の連絡をする機会も普通は少ないですし、連絡を受ける時は突然です。
そのため、お互いに思いやる気持ちが大切です。