葬儀社との打ち合わせはスムーズに話が進む場合もあれば、何時間もかかる場合もあります。葬儀社との打ち合わせが難航しないように、事前準備をしておきましょう。この記事では、葬儀社との打ち合わせの事前準備について詳しく解説します。
葬儀社との打ち合わせをする前には、事前準備をしておきましょう。
喪主は慣習に従って、血縁者が務めることが多いです。故人が遺言書で喪主を指名していたときは希望を優先してください。
しかし、喪主を断っても問題はありません。誰が喪主を勤めるべきなのか法的なルールは定められていません。葬儀社との打ち合わせでは、葬儀の流れを教えてもらいます。従って、打ち合わせ前までに喪主を決めておきましょう。
日本には、さまざまな宗教宗派が存在します。宗教宗派に応じて、葬儀の流れは変わるため確認しておきましょう。宗教宗派を分類すると、主に下記のようになります。
経典 | 宗教宗派 |
浄土三部経 | 浄土宗、浄土真宗、時宗 |
法華経 | 日蓮宗、天台宗 |
大日経・金剛頂経 | 真言宗 |
経典なし | 臨済宗、曹洞宗 |
仏教以外 | 神道、キリスト教 |
葬儀に掛けられる予算を立てておきましょう。予算オーバーのトラブルを防止するために、葬儀に必要な費用項目を押さえておくと安心です。葬儀の総費用を項目別に分類すると、下記のようになります。
セット費用 | 祭壇や棺、骨壺などの必要なものが含まれている |
飲食代 | 通夜振る舞いや精神落とし (※参列者の人数に応じて飲食代は変動する) |
返礼品 | 葬儀の会葬者に渡す返礼品 (※参列者の人数に応じて返礼品の金額は変動する) |
式場利用料 | 公営と民営で料金が異なる |
遺体の搬送費用 | 距離に応じて搬送費用が変動する |
寺院への御礼 | 僧侶に渡すための謝礼(※菩提寺によって金額は変動する) |
葬儀には、さまざまな種類があります。どのような葬儀を行いたいかを打ち合わせ前に決めておきましょう。
家族葬 | 家族や親族、友人だけで行う小規模の葬儀 |
一日葬 | 通夜式を行わずに、告別式から火葬式まで1日で行う葬儀 |
直葬 | 通夜式や告別式を行わずに、火葬式のみを行う葬儀 |
一般葬 | 身内をはじめ、会社関係者や近所の方などを呼んで行う葬儀 |
葬儀の祭壇に飾る遺影写真を準備しておきましょう。遺影写真を選ぶときは、故人の人柄が分かる写真を選んでください。優しい人柄であれば笑顔の写真、真面目な人柄であれば引き締まった表情の写真を選びましょう。
大切なことは、遺影写真を見たときに故人の人柄が思い出せるような写真を選ぶことです。
葬儀に誰を呼ぶか参列者リストを作成しておきましょう。通夜振る舞いや精神落とし、返礼品の数を決める際に役立ちます。
葬儀社との打ち合わせでは、どのような内容を決めていくかも把握しておきましょう。
まず、葬儀の日程を決めていきます。葬儀の日程は、ご遺族の都合だけではなく寺院の都合にも合わせて決めていかなければいけません。また、葬儀会場や火葬場が空いている日に調整する必要もあります。
次に葬儀のプランを決めていきます。「家族葬」「一日葬」「直葬」「一般葬」など、どのような葬儀を行いたいか希望を伝えてください。
また、祭壇や棺、骨壺のランクを決めたり、湯灌やエンバーミングなどのオプションを追加したりしていきます。
会葬者にお礼をするための料理や返礼品を決めていきます。通夜振る舞いや精神落としは1人5,000円程度が平均相場となっています。また、返礼品の平均相場は500~1,000円程度です。
会葬者の人数に応じて変動するため、参列者リストを作成しておきましょう。
葬儀のプランを決めたら、葬儀の事前打ち合わせに入ります。葬儀で喪主を勤める機会は滅多にあるものではありません。滞りなく葬儀が行えるように、不明点については質問をしておきましょう。
葬儀社と打ち合わせをする前に、しっかりと準備をしておきましょう。喪主を決めて、参列者リストを作成してください。
また、親族間でどのような葬儀をあげたいかを決めておきましょう。事前準備をしておけば、葬儀社との打ち合わせはスムーズに進みます。ぜひ、しっかりと事前準備をしておきましょう。