葬儀の場で真珠(パール)のネックレスを着用している女性は多いです。なぜ、真珠のネックレスだけ着用が認められているのでしょうか?
この記事では、葬儀で真珠だけが身に付けられる理由について分かりやすく解説します。真珠のネックレスの選び方まで詳しく解説しているため、ぜひ、葬儀の場に身に付けていきましょう。
葬儀では基本的に装飾品は付けられず、結婚指輪だけ付けることが認められています。
しかし、神の涙と呼ばれる真珠(パール)のネックレスの着用は認められています。故人の死を悲しむ気持ちを示すために、喪服に真珠を着用する女性が多いようです。
イギリスのチャーチル元主相の葬儀で、エリザベス女王が真珠を付けていたことから、喪服に真珠のネックレスを合わせる慣習が始まりました。
葬儀用の真珠(パール)は、大きく3つに分けられます。
昔から葬儀や法事で着用されているのが黒真珠のネックレスです。グリーン系やグレー系は派手になることがなく、落ち着いた胸元を演出してくれます。シックな雰囲気を持っているため、普段使いする人も多いです。
真っ白な美しい真珠のネックレスも増えてきました。真珠のネックレスは、葬儀や法事だけではなく、結婚式や子供の入学式にも着用できます。オールマイティに活用できることが人気を集める理由です。
しかし、白色の真珠はサイズが大きくなると華やかな印象が出てしまいます。そのため、真珠のサイズは8mm前後のものを選びましょう。
グリーン系の色味で、黒真珠より大きなサイズであることが大きな特徴です。
存在感が増しますが、グリーン系なので派手になり過ぎることはありません。そのため、大きめの真珠が好みの方におすすめです。しかし、黒真珠よりも価格が高くなります。
次に、葬儀用の真珠アクセサリーの選び方をご紹介します。
葬儀で真珠のネックレスを着用する場合は、一連のネックレスを選びましょう。理想の長さは40cm前後です。40cm以上のロングネックレスは「悲しみが長引く」という意味合いが帯びているため、葬儀の場には不向きです。
また、2連や3連のネックレスは「悲しみの出来事が重なる」と意味合いが帯びているため着用できません。
真珠はホワイト系やダーク系の他にも、さまざまな色があります。淡水真珠などに多いのは、ピンクやオレンジです。また、豪華な演出ができるゴールドの真珠もあります。しかし、このような派手な真珠は厳粛な雰囲気の葬儀には不向きです。
葬儀で真珠のネックレスを着用する場合は、ホワイト系やダーク系の落ち着いたものを選びましょう。また、デコボコとしたバロック型はカジュアル感が出てしまうので葬儀の場で着用してはいけません。
真珠で作られた指輪やイヤリングの着用もできます。しかし、ネックレスに合わせて着用すると着飾った印象を与えてしまいがちです。その他の参列者から、葬儀の場に着飾ってきたと思われてしまいかねません。印象を悪く与えないか不安な場合は、ネックレスだけを着用して葬儀に参列をしましょう。
また、パールのピアスは着用してはいけません。ピアスは耳に穴を開けて付けるものです。身体に穴を開けて付けるピアスは葬儀の場にふさわしくないと言われています。
神の涙と呼ばれる真珠のネックレスを葬儀の場に着用していくことができます。故人との別れが悲しいことを表すことができるアクセサリーです。
しかし、着用の趣旨を間違えてしまうと、ご遺族や参列者の方に悪い印象を与えてしまいかねません。そのため、どのような真珠のネックレスを着用すべきかを把握しておきましょう。
マナーを守れば、哀悼の気持ちを伝えられるものです。ぜひ、基本知識を身に付けて真珠のネックレスを着用して、葬儀に参列をしてみてくださいね。