供養

十王信仰から発展した十三仏信仰は日本独自の教え

十王信仰から発展した十三仏信仰は日本独自の教え

仏教で供養が行われる7日法要や49日法要。何故、10日、20日といった区切りのいい日ではなく、この日になるのでしょうか?この日にちは、日本古来からの信仰である十三仏信仰が由来となり定められています。

この記事では、多くの宗派の基礎となる十三仏信仰と、その元となった十王信仰について解説しています。

十王信仰とは

死後、生前の行いを審判にかけて地獄へ行くか天国に行くか決定する裁判官の役割をするのが、十王になります。

代表的なのは閻魔大王、昔から死後は閻魔大王の審判を受けて、舌を抜かれるとか地獄に落とされるといった話が伝えられてきました。閻魔大王も十王の1人であり、七七日目の次に重要な審判の日と言われる五七日目の審判を担当しています。

亡くなった後、7日ごとに審判が行われ、審判は7回繰り返されます。命日から7日ごとに追善供養を行うのは、遺族が供養することで、少しずつ故人の罪が軽くなると考えられているからです。

7日×7回繰り返されて、死後49日目が重要な審判の日となり、死者のその後の行き先がきまる大事な日となっています。そのため、四十九日法要が行われるのです。

十王信仰の考え方では四十九日が最後の審判ではなく、十人の王(菩薩)全ての審判を受けるという考え方なので、七七日目の四十九日で審判が決まらない場合は、100日後、1周忌、3回忌にも審判があると言われています。

補足:節目にあたる日に審判を行う十王

七日目ごとに、各王が担当する事項について審判を行います。七七日目以降の審判は、地獄行きや餓鬼道、畜生道などに落ちたものに対しての追加審判となり、遺族の供養によって罪を軽くすることができると考えられています。

初七日

秦広王(不動明王)

殺生について取り調べる

二七日

初江王(釈迦如来)

偸盗(盗み)について取り調べる

三七日

宋帝王(文殊菩薩)

邪淫の業について取り調べる

四七日

五官王(普賢菩薩)

妄語(うそ)について取り調べる

五七日

閻魔王(地蔵菩薩)

六道の行き先を決定する

六七日

変成王(弥勒菩薩)

生まれ変わる場所の条件を決定する

七七日

泰山王(薬師如来)

生まれ変わる条件を決定する

百日

平等王(観音菩薩)

一周忌

都市王(勢至菩薩)

三回忌

五道転輪王(阿弥陀如来)

初七日以降は、七の数字を掛けることになるので、二七日は死後14日目、四七日は死後28日目というようになり、七七日が49日目の法要の日に当たります。

十王信仰では、生前に十王を祀れば、死後の罪を軽減してもらえるという考えの上に成り立っています。

仏教の宗派の中でも浄土真宗は、全ての人は死後、直ちに極楽浄土に行けるという教えなので、死後の審判や追善供養といった考えはありません。

十三仏信仰とは

七が基本になるのは、仏教が誕生したインドでの法要の日取りが基本となっており、その仏教が中国に渡って、十王信仰という考え方が生まれました。

インドでは七七日が最後の審判の日であったのに対し、十王信仰ではその後の100日、1周忌、3回忌が供養の日として付け加えられています。

日本に仏教が伝えられたのが6世紀、中国から十王信仰が伝えられましたが、江戸時代中頃になると、十王に3王(阿閃如来・大日如来・虚空蔵菩薩)をさらに加えて十三王信仰という考えが生まれました。

そのため、七回忌、十三回忌、三十三回忌という日本独自の供養の日が定められているのです。

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