故人様の魂が成仏されるための儀式である「四十九日法要」。新型コロナウイルス感染拡大の影響は、葬儀にも及んでいますが、法事・法要は通常通りに行えるのでしょうか?
このような疑問を抱えている喪主、ご遺族の方は多いです。実際は、どうなのでしょうか?この記事では、コロナ禍の四十九日法要ができるかについて詳しく解説します。
結論から説明すると、新型コロナウイルス感染症対策を行えば、四十九日法要が行えます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、法事・法要を延期する人もいます。
しかし、四十九日法要は、故人様の魂が成仏されて、あの世に逝くための大切な儀式。そのため、延期されることはありません。新型コロナウイルス感染症対策を行って、四十九日法要は行われます。
【新型コロナウイルス感染症対策】
喪主や参列者はマスクを着用するコロナ禍の四十九日法要の流れは、次の通りです。
四十九日法要は、僧侶をお仏壇の前にお招きをした後に、喪主の開式の挨拶で始まります。家族や親族、故人と親交があって集まってくれた参列者に対して感謝を伝えます。
「本日は、皆様、お忙しい中、お集り下さいまして誠にありがとうございます。これより、亡き父□□□□の四十九日の法要を執り行いたいと存じます。それでは、ご住職、宜しくお願い致します。」
住職が読経するのは、故人様の魂が成仏できるように供養のために行われるもの。故人様をあの世へ導いたり、安らかに眠るように伝えたりする役割を持ちます。
また、大切な人を失くして心を痛めているご遺族や参列者を癒す役割や、参列者に説法するという意味合いも持ちます。
喪主・ご遺族・参列者の順番で焼香をしていきます。焼香とは、お仏前に芳香を捧げることで、深く敬い慎む心を捧げます。香を焚けば、お釈迦様は姿を現して、ありがたい法を説かれるという古くからの信仰があるのです。
住職による話説が始まります。話節とは、仏法の教義を説くことをいいます。特定の決まった話があるわけではなく、僧侶の経験談などに基づくものが多いです。参列者が興味を持って聞けるように、住職の方が工夫して話してくれるため、耳を傾けて聞くようにしましょう。
開眼供養とは、死者の魂をお墓に入れる儀式です。仏像や仏画、位牌、お仏壇、お墓などに魂を入れて、故人の遺骨を納骨します。お墓やお仏壇の前で開眼供養することで、初めて霊験が宿るとされているのです。
故人様の魂が成仏されて、あの世へ逝ったら、お墓のカロート内に遺骨を納骨します。四十九日法要までにお墓を建てておき納骨するのが一般的です。しかし、お墓が間に合わない場合は、一周忌に納骨することもあります。その後、お墓参りをします。
喪主による閉式の挨拶が行われて、四十九日法要は終わりです。この後に、会食の場が設けられることがありますが、コロナ禍では省略されることが多いです。
「本日はお忙しい中、故□□□□の四十九日法要にご参列頂きまして、誠にありがとうございました。皆様のお蔭で無事に法要の儀を執り行うことができました。本日は、これにてお開きとさせていただきます。今後とも、暖かいご厚誼を賜りますようお願い致します。足元に気をつけてお帰りください。本日は、本当にありがとうございました。」
新型コロナウイルス感染症拡大を懸念して、法事・法要が延期されることが多いです。しかし、四十九日法要は、大切な故人様の魂が成仏されて、あの世へ逝き、安らかに眠るための儀式です。そのため、四十九日法要は延期されることは少ないです。
大切な故人様に対する手厚い供養をするために、新型コロナウイルス感染症対策をして、四十九日法要を行いましょう。