新盆法要は家族だけで行うことができます。しかし、故人様の手厚い供養のために丁寧に法要を行いましょう。
この記事では、新盆法要の流れと僧侶に渡す御布施の準備方法について解説します。ぜひ、新盆法要を行う予定の方は、この記事を参考にしてみてください。
新盆に故人様の魂が彼岸から此岸に初めて戻ってきます。そのため、新盆法要を丁寧に行って手厚い供養をしてあげましょう。主な新盆法要の流れは下記の通りです。
8月13日 | お墓の掃除をする 迎え火を焚く 盆提灯を灯す 精霊棚を作る |
8月14日・15日 | 新盆法要を行う |
8月16日 | 送り火を焚く |
まずは、故人様の魂が迷わずに自宅まで辿り着けるように迎え火を焚きます。8月13日の夕方以降に玄関や門口、お墓に苧殻(おがら)を燃やしましょう。
また、自宅である目印を付けるために盆提灯を飾ります。初盆法要を行う場合は、盆提灯は白色の無地のものを選びましょう。苧殻を燃やすのが難しい場合は、盆提灯を飾るだけでも構いません。
その次に、仏壇に精霊棚を作って、精霊馬や供花、供え物を飾り付けます。
8月14日または8月15日に新盆法要を行います。
【新盆法要の流れ】
・一同着席
・開式の挨拶
・僧侶の入場
・読経・焼香
・読経法話
・僧侶退場
・施主の挨拶
・会食の場
・閉式の挨拶
この世に戻ってきた故人様の魂が、あの世に帰れるように送り火を焚きましょう。送り火は、故人様との別れが名残惜しいという気持ちを込めて、日が沈んだ後にしましょう。送り火が消えたら、盆提灯の灯りを消します。
新盆法要では僧侶の方に読経してもらうため、謝礼としてお布施を渡しましょう。
お布施は僧侶の方に対する謝礼なので、無地の白色の封筒に包みます。表書きに「御布施」と書いて下に施主名を書きます。裏に金額と住所を書きましょう。
封筒の準備ができたらお金を包みます。お布施は僧侶への謝礼のため、施主によって金額は異なりますが、平均費用相場は1~5万円です。僧侶が遠方から来てくださった場合は「御車代」、会食に欠席する場合は「御膳料」を別途支払います。
(※御車代や御膳料は、別の封筒に入れて渡します。)
新盆法要の最後に会食の場が設けられます。その後に、新盆法要の閉式の挨拶をしますが、挨拶後に僧侶にお布施を渡します。
袱紗の上に封筒を乗せて「本日は、新盆法要に付き、心のこもったお勤め、誠にありがとうございました。今後も宜しくお願いします。」とお伝えして渡しましょう。
家族だけで新盆法要を行うことはできますが、故人様の魂が初めて彼岸から此岸に初めて戻ってきます。そのため、新盆法要の手順を覚えておきましょう。
また、新盆法要で読経してもらう僧侶への謝礼(御布施)の渡し方を覚えておいてください。正しく初盆法要を行うことで手厚い供養ができます。ぜひ、初盆法要のために準備をしてみてくださいね。