お墓参りは何時頃に行くべきなのだろうかと、疑問に持った方もいるかと思います。ご先祖様に手厚い供養をしたいと思うほど、正しいマナーが知りたくなるものです。
実際に、お墓参りに行くべき時間帯は何時頃なのでしょうか?お墓参りに行ってはいけない時間帯はあるのでしょうか?この記事では、お墓参りの時間帯について詳しく解説します。
お墓参りに行くべき時間帯は自由です。ご先祖様の供養がしたくなったり、報告したいことができたりした場合にお墓参りに行きましょう。
お墓参りの時間帯は「午前」がよいとされています。その理由は、仏事を優先すべきで、ついで参りはよくないと言われているからです。そのため、可能な限り、午前中にお墓参りをしましょう。
お盆とは、ご先祖様の霊が彼岸から此岸に戻ってくる期間をいいます。8月13日(迎え火)と8月16日(送り火)にお墓参りをする方も多いです。
迎え火にお墓参りをする場合は、早くご先祖様の魂に戻ってきて欲しいという願いを込めて、日が暮れる前の午後5時頃を選びましょう。
送り火にお墓参りをする場合は、ご先祖様の魂の見送りが名残り惜しいという気持ちを決めて、日が暮れた後の午後7時頃にお参りします。
基本的には、お墓参りに行くべき時間帯は自由ですが、注意すべき時間帯があります。
夜のお墓参りは、次のような理由により控えてください。
(1)転倒事故などが発生する
墓地や霊園は砂利道や石階段があり、足元が不安定です。暗い中で歩いていると転倒事故を起こすかもしれません。防犯上や安全面を考慮して、夜にお墓参りをするのは控えましょう。
(2)掃除が行えないため
お墓参りの前には、お墓周辺や墓石を掃除する必要があります。しかし、夜だと墓石の汚れや周辺の雑草に気づきにくく、丁寧に掃除が行えません。このように、お墓参りをしても掃除ができないため、夜にお墓参りを行く方は少ないです。
(3)魑魅魍魎の諸説
夜にお墓参りをすると、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のオバケが出るという諸説があります。懐中電灯を付けながら寺院や霊園を歩いていると、灯がチラチラ見えて僧侶の方を不安にさせてしまうかもしれません。
民間の霊園や納骨堂の場合は、防犯面や安全面を考慮して管理人を配置していることがあります。このように管理人が配置されている施設は、閉館時間帯は営業していません。
せっかく、お墓参りをしたにも関わらず閉館だったというトラブルを避けるためにも営業時間を確認しましょう。
基本的に、お墓参りに行ってはいけない時間帯は存在しません。ご先祖様の供養がしたくなったり、報告したいことができたりしたら、お墓参りに行きましょう。
しかし、お盆の期間中はお墓参りの時間帯が決まっています。また、注意しなければいけない時間帯も存在します。これらのお墓参りのマナーを把握した上で、お参りに行ってみてください。